NEW MOON DAUGHTER (Blue Note) |
| - Cassandra Wilson |
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Cassandra Wilson (vo) Peepers (background vocals) Gary Breit (org) Graham Haynes (cor) Lawrence "Butch" Morris (cor) Kevin Breit (g,el-g,banjo,bouzouki) Brandon Ross (g,el-g) Gib Wharton (pedal steel guitar) Chris Whitley (guitar) Tony Cedras (accordion) Charles Burnham (vln) Lonnie Plaxico (b) Mark Peterson (b) Cyro Baptista (per,Jew's-Harp,shaker) Dougie Bowne (per,ds,whistle,vibraphone) Jeff Haynes (per,bongos) 1995年 |
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アタック強く、減衰時間の短いギターの弦の音は、慎重に空気を揺らし、乾いた音の分離とともに、同時にそこに含まれる潤いの成分が微妙な緊張感をたたえて中空を震わせる。 くわえて重いうねりをはらんだパーカッション。 時として、ヴァイオリンやアコーディオンが、必要最低限なシンプルな色気で演奏を彩る。 豊かな音の色彩の中、自在にやわらかく、カサンドラの野太いヴォーカルがうねる。 絶妙なバランスで空間を構築したアコースティック楽器たちのアンサンブルに溶けこむカサンドラのヴォーカルは、つぶやくように、祈るように、しかし聴きようによっては、やわらかく呪われているような絶望的な甘美さも入り混じった触感。 幻想的でありながらも、確固とした力強さと骨の太さを感じるサウンドがこのアルバムを支配する。 幻想的でありながらも、常に意識の覚醒をうながすビターなカサンドラ・ワールド。『ニューン・ムーン・ドーター』は、統一された同系色の色彩感に彩られている。 唯一の例外は、1曲目の《奇妙な果実》か。このすさまじい重力を放ち、自らも深く深く沈降してゆくかのようなダークな歌唱に触れてしまうと、なにごとにも手がつかなくなる。 自分自身が停止してしまう感覚とでもいうべきか。 このナンバーを聴くときだけは、そうとうな覚悟が必要だ。 ちなみに、日本盤のライナーノーツは、ピーター・バラカン。 |
| (2009/07/17) |
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