K+J.J. (Bethlehem) |
| - Kai Winding & J.J.Johnson |
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Kai Winding (tb) J.J. Johnson (tb) Dick Katz (p) Milt Hinton (b) Al Harewood (ds) 1955/01/26 & 27 |
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正直に告白してしまうと、私は、この『K & J.J.』を聴いていても、どちらがJ.J.ジョンソンで、どちらがカイ・ウインディングのソロ・パートなのか、実は、よく分からない。 われながらいい加減な聴き方だと思うが、このアルバムにかぎっては、「誰のソロが良い」「このフレーズが良い」というような聴き方をせずに、ただひたすら、無責任に、まろやかで暖かいサウンド全体を味わっているような感じなのだ。 トロンボーンという楽器の音色は、とても魅力的だと思う。 暖かく、ふくよかな中低域の音色は、他の管楽器との相性も良いので、アンサンブルの中に溶け込みやすい。 トロンボーンが一本入るだけで、サウンドに厚みが増す。 また、サックスやトランペットがメインのメロディを吹いている横でカウンターメロディを吹いたり、ハモリを重ねることによって、より一層、表情豊かなサウンドを形作ることも出来る。 ジャズのみならず、ファンクなどの異なるジャンルのアンサンブルでも、この楽器が重宝されるのは、そういった特性があってこそなのだろう。 アンサンブルの中では重要な位置を占めるトロンボーンという楽器。 もしかしたら、トロンボーン奏者は、楽器の役割上、トランペットのような「主役楽器」よりも、アンサンブルに関しての感覚は敏感なのかもしれない。 そういえば、私が習っていたアンサンブルのレッスンの先生もトロンボーン奏者だった。 あくまで、私の推測にすぎないが、トロンボーン奏者は、自分の音と、他の楽器の音の距離の測り方が長けているのかもしれない。 だからというわけではないが、そんなトロンボーン奏者が2人もいるグループ、しかもカイ・ウインディングにJ.J.ジョンソンという、卓越したトロンボーン奏者同士の共演なのだから、アンサンブルは悪かろうはずがない。極上のアンサンブルが楽しめそうだ。 それが、このアルバムの購入動機だった。 コンボの中に、同じ管楽器奏者が2人以上いると、《テナー・マッドネス》や《ブロウイング・セッション》でなはいが、どうしても管楽器奏者同士のバトルを連想しがちだが、彼ら二人のトロンボーン・チームには、そのようなギラついたイメージは無い。 「競演」よりも「協演」をしているという感じなのだ。 緻密なアレンジだが、サウンド全体はほのぼのと暖かく、アドリブ内容よりも、テーマのアンサンブルや、二管のハモり具合、そして全体的にまろやかで暖かいサウンドを聞かせることに重点を置いている。 全体的に小粋で洒落たアンサンブルなのだ。 そして、私は彼らの演奏をBGMのように楽しんでいる。 聴き方としては邪道なのかもしれないが……。 個人的には、J.J.ジョンソンのオリジナルの《ロープシティ》が好きだ。 そして、この演奏に限っては「協演」よりも「競演」という言葉が相応しい《イッツ・オールライト・ウィズ・ミー》が好きだ。 |
| (2002/06/19) |
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