FATS WALLER-THE CENTENNIAL COLLECTIONS (BMG) |
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Fats Waller (p,vo) Alberta Hunter (vo) #9 Herman Autrey (tp) #1,2,4,5,7,8,12,13,16,18,19/(vo) #13 John Hamilton (tp) #3,20,21 Floyd O'Brien (tb) #7 Rudy Powell (cl) #1,2,12,13,16/(as) #1,12 Gene Sedric (cl) #3,4,18/(sax) #4,5,18,19,20,21 Mezz Mezzrow (cl) #7 Gene Sedric (ts) #8 Al Casey (g) #1,4,5,8,18,19,20,21 James Smith (g) #2,3,12,13,16 Charles"Fat Man"Turner (b) #1,2,5,8,12,13,16 Cedric Wallace (b) #3,4,18,20,21 Billy Taylor (b) #7,19 Harry Dial (ds) #1,7,12,19 Arnold Bolding (ds) #2,13,16 Slick Jones (ds) #3,4,5,8,18,21 Arthur Trappier (ds) #20 1927/05/27/New Jersey #9 1929/03/01/NYC #10 1934/08/17/NYC #19 1934/09/28/NYC #7 1934/11/16/NYC #6 1935/03/11/NYC #11 1935/05/08/NYC #1,12 1935/08/20/NYC #2,13,16 1937/03/18/NYC #5 1937/07/11/NYC #14 1937/10/07/NYC #8 1938/07/16/NYC #4 1939/03/09/NYC #18 1939/11/03/NYC #3 1940/11/06/NYC #21 1941/05/13/NYC #3 1942/07/20/NYC #20 1943/Hollywood #17 |
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こと日本においては、サッチモ人気の陰に隠れて、忘れ去られがちな偉大なるエンターテイナー、かつジャズの巨人は少なくとも2人はいる。 一人は、キャブ・キャロウェイ。 そして、もう一人がファッツ・ウォーラーだ。 二人とも、その風体からか、軽視されがちな存在だといえる。 しかし、そのユーモラスな表現の中の奥底からは、懐の深い表現が滲みでている。 今回はファッツ・ウォラーについて。 最近、嬉しいことに、ファッツ・ウォーラーのDVD付きのベストが発売された。 値段も安く、2千と数百円。 これ1枚、いやDVDを入れると2枚があれば、彼の代表曲のほとんどを網羅でき、彼の人間性や音楽の全貌が掴めるので、おトクな商品といえる。 なにしろ、ウォーラーの音楽は楽しい。 どちらかというと日本のジャズファンは、コルトレーンやマイルスのように、眉間にシワを寄せて演奏するようなシビアなタイプを好みがちで(悪いとはいいません、私も好きだから)、キャブ・キャロウェイやディジー・ガレスピーのように、観客をアハハハと笑わせるようなショウマンシップを発揮する、ある意味、道化師のようなジャズマンは、あまり熱心には聴かれていない。 先述したとおり、ユーモラスな要素を兼ね備えたジャズマンからはアリガタミを感じないからなのだろうか。 もっとも、日本でジャズがもっとも流行った時代に、リアルタイムで流れていたジャズの多くはシリアスなジャズだったということも無関係ではないとは思うが。 ま、それはそれで仕方がないこととして、これを機会にファッツ・ウォーラーという偉大なるエンターテイナーの全貌をとらえた、このCDとDVDのセットの鑑賞をオススメしたいと思う。 なにしろ、2枚で3.000円を切るという安さ。 その上《浮気はやめた》や《ハニーサックル・ローズ》などといった彼の代表レパートリーを楽しめるのだから、嬉しいかぎりだ。 恥ずかしながら、じつは私も、このベストを購入してから、ようやくファッツ・ウォーラーを熱心に聴くようになったクチなのだが、いままでさわりでしか接していなかったウォーラーの世界が、こんなにも豊穣なものだったとは思いもよらなかった。 さらに、驚いたことに、彼のピアノって結構、あっさりとしていて淡白なんですね。 写真で見る風貌や、何十個ものハンバーガーを平らげたといったような逸話からは、もっと油ぎったピアノやヴォーカルなんじゃないかという先入観を抱いていたが、そんなことは全くナシ。 時代が時代だけに、まだ、クラシックのテイストが濃厚に残っている和声感覚と、イーブンなビート刻みは、こちらの先入観を軽く覆してくれる。 淡白なだけではなく、気品すらも感じる軽やかで粒立ちの良い、サラリとしたピアノの音色は、もっと「油」の要素の強いハードバップやソウルっぽいジャズの洗礼を受けた耳には逆に新鮮だ。 ヴォーカルも、ナット・キング・コールのようなあっさり目なテイストで、曲によってはかなりロマンチックに感じる。 チェレスタやオルガンにもチャレンジした音源もあるので、なかなか変化に富んだ選曲ともいえる。 カウント・ベイシーにも多大なる影響を与え、さらに、意外なことに、あの叙情的なピアノを奏でるジョージ・ウインストンも、彼のレコードを聴いてピアニストを志したというほどのミュージシャンズ・ミュージシャンなのだ。 もちろんスタイルは古いかもしれないが、スタイルを超えて、良い音楽は、いつの時代もすたれないのだということが、ファッツ・ウォーラーを聴けばよく分かることだろう。 |
| (2005/03/14) |
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