REMPARTS D'ARGILE(粘土の城壁) (Label Bleu)
- Henri Texier

  1. Tehouda desert (Prologue)
  2. Sacrifice
  3. Corde Fatigue
  4. Chebika Courage
  5. Greve Revolte
  6. Enfant Livre
  7. Poulie Rebellion
  8. Hantise
  9. Leila
  10. Vent poussiere a L. S.
  11. Sommeil Caillou

Henri Texier (b)
Sebastien Texier (as,a-c,cll)
Tony Rabeson (ds)

2000年

邦題『粘土の城壁』。
これは、かなり気合いの入ったサックストリオだ。

リーダーは、フィル・ウッズ(as)のヨーロピアン・リズムマシーンのベーシストを務めていたベテラン・ベーシスト、アンリ・テキシェ。

私は2曲目の《サクリファイス》が大好きで、強烈なパワーを発するこの曲は、間違いなくこのアルバムを代表するナンバーだろう。

渾身のピチカートに、ソロ。
ときおり「これって本当にコントラバスという楽器の音色?」と感じてしまうほどの気合いの入った音色は、一瞬、攻撃力の高い架空の民族楽器の音なのではないかと錯覚してしまうほど。

大迫力という言葉ですら生ぬるく感じてしまう。

サックスは、アンリ・テキシェの息子のセバスチャン・テキシェ。
彼も渾身のプレイだ。
楽器をコントロールするテクニックもピカイチだが、それを上回る気合いの入りかたが並はずれている。

「この演奏が終わって死んでも悔いが残らないよう、今、この一瞬を完全燃焼するのが自分に課せられたミッションなのだ!」

そんな意気込みが、ビリビリした音からビシビシと伝わってくるのだ。

まるで、親父と息子の鍔迫り合いとでも言うべき内容。
スリルと興奮がてんこ盛りなのだ。

トニー・ラヴェソンによる、スピード感のあるシャープなドラミングも特筆もの。

演奏というよりは、まるで闘いのような音楽だが、アンサンブルのバランスは申し分なく、彼らが闘えば闘うほど、よりいっそう演奏の深度と緊密度が増してゆくのだから、恐るべきピアノレストリオだ。
(2010/03/07) 


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