NIGHTS OF BALLADS & BLUES (Impulse) |
| - McCoy Tyner |
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McCoy Tyner (p) Steve Davis (b) Lex Humphries (ds) 1963/03/04 |
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邦題『バラードとブルースの夜』。 コルトレーンのグループに参加する前のマッコイ・タイナーのピアノ・トリオだ。 コルトレーン・カルテットで、ガンガンとモーダルな和音を叩きつけるような奏法とは違う、別なマッコイの側面を知ることが出来る。 インパクトよりは、流麗さ。 自然に流れるようなプレイは、コルトレーンでのマッコイのプレイに聴き慣れた人からしてみると、マッコイ・タイナーらしくないと最初は感じるのだろうが、このアルバムをよく聴けば、マッコイ・タイナーのピアノは、じつは様々な引き出しがあり、コルトレーンとの演奏は、その引き出しの中のダイナミックでパワフルな面を拡大強調したに過ぎないということが理解出来るのではないかと思う。 たしかに、コルトレーン・カルテットでの演奏に慣れた耳には、かなり抑揚を抑え込んだタッチに聴こえるが、その抑制されたピアノの中には、数多くのニュアンスがこめられていることを聴き逃してはならない。 特に、なんの変哲もないような《サテンドール》のような演奏にこそ、マッコイ・タイナーというピアニストの、もうひとつの側面が出ていると思う。 シンプルだが飽きのこないアドリブ。メロディアスで歌うようなフレーズがピアノから紡ぎだされているのだ。 肩の力を抜き(あるいは指の力を抜き?)、自然体の境地で奏でるマッコイのピアノは、ガツン!としたインパクトやアタック感を失うかわりに、聴き手の心をマッサージするかのように染みてくる音を獲得することに成功している。 どこまでも、のびのびとしていて、おおらかなピアノ。 スタンダードからモンクナンバーまで。 演奏時間も短めなものが多いので、ショートエッセイを次から次へとめくるような愉しみも味わえる。 繰り返しの鑑賞に十分耐えうる安定したピアノトリオをお望みの貴兄には、この1枚! |
| (2011/04/07) |
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