ZOOT SIMS QUARTETS (Prestige) |
| - Zoot Sims |
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Zoot Sims (ts) Harry Baiss (p) #1-5,10-12 John Lewis (p) #6-9 Clyde Lombardi (b) #1-5,10-12 Curly Russel (b) #6-9 Art Blakey (ds) #1-5,10-12 Don Lamond (ds) #6-9 1950/09/16 #6-9 1951/08/14 #1-5,10-12 |
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ズートのテナーはイモだ。 もちろん、良い意味で書いている。 円やかでウォームなトーン。 流麗なフレージング。 決して無理をしないマイペースな演奏。 リラックスしたノリ。 聴き手のほうの気分としては、ハイにはならないが、自然と硬直した顔の筋肉が綻んでくるような感じ。 良い意味でのイモ。 「石蔵」のように上品で、ほんのりと懐かしく甘い香りのする芋焼酎。 田舎の朴訥だけど、人当たりの良い好青年。 月並みだが、ほのぼのとした気分にさせてくれるのがズートのテナーだ。 彼のこのような語り口が思いっきり生きている曲が満載なのがプレスティッジの『ズート・シムズ・カルテット』だと思う。 《ズート・スイングズ・ザ・ブルース》や、《トロッティング》のテーマの節回しから、もうイモっぷり全開。 素朴な男が生き生きと語り始める。 正直で素直な男のお喋り。 いつのまにか、聴き手の懐の中に自然と入り込んでくる。 ズートのプレイはいつも安定しているので、アルバムによっての出来不出来の落差は少ない。 だから、演奏されている曲の好みで、人によって思い入れのアルバムが違ってくるのだろうと思う。 私の場合は、曲のテイストがズートの“イモ”っぷりを存分に引き出しているこのアルバムがズートらしくて結構好きだ。 もちろん、イモさ加減だけではなく、《メモリーズ・オブ・ユー》のようなバラードや、《イースト・オブ・ザ・サン》のようにメロディの美しい曲では、ムード・メイキングのセンスも抜群だ。 憂歌団の歌ではないが、ズート・シムズは「村で一番エエ男」なのだ。 |
| (2003/06/24) |
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