THE INCREDIBLE JIMMY SMITH
AT THE ORGAN VOL.3
(Blue Note)
- Jimmy Smith

  1. Judo Mambo
  2. Willow Weep For Me
  3. Lover Come Back To Me
  4. Well, You Needn't
  5. Fiddlin' The Minors
  6. Autumn Leaves
  7. I Cover The Waterfront

Jimmy Smith (org)
Thornel Schwartz (g)
Donald Bailey (ds)

1956/06/12

油の乗りきったジミー・スミス、ブルーノートでのレコーディング3枚目。レコード番号は1525番。

傑作『ザ・チャンプ』のときと同様のメンバー構成で、相変わらずエネルギッシュ。バイタリティのつきないスミスのオルガンの演奏を楽しめる。

ブルーノートでのキャリア初期のジミー・スミスの演奏はどれもが素晴らしいのだが、このアルバムにおけるジミー・スミスの印象は、とても急いているように感じる。まるで何かに取り憑かれたように。

次から次へと迫りくる曲という課題に猛然と取り組み、手加減無しのガチンコ勝負で曲をねじ伏せている、そんな印象を受ける演奏が多い(勿論やっつけ仕事で、という意味ではない)。

特にオリジナルの《マンボ・ジャンボ》や《フィドリン・ザ・マイナーズ》などが、特にその印象が強い。

もちろん、《枯葉》などのようなスローテンポの演奏もあるが、ピアノには出せないオルガンならではの必殺技のロングトーンを駆使し、一歩間違えればクサさ全開な演奏。これとてもジミーが発する冷めることなき熱量の賜物だろう。

面白いのが、共演者のギタリスト、ソーネル・シュワルツのプレイだろう。
基本、彼のフレージングはたどたどしい。
このたどたどしさが、《ウェル・ユー・ニードント》のようなミドルテンポのナンバーでは押しの強いジミーのオルガンとは良い対比をなしているし、アップテンポのナンバーでのギターソロは、たどたどしい音価でポロポロと弾かれるために、かえってシャカリキ感と切迫感が如実にあらわれ、危なっかしさ一歩手前のスリリングさを味わえるのだろう。

歪んだ、というよりは割れたような弦の音色もヤバ黒いニュアンス満載。
ソーネル・シュワルツは、この時期の獰猛なジミー・スミスとは、楽器の語り口においても、音色においても、抜群の相性とコンビネーションを誇っていたことが伺える。

オルガンジャズを何か一枚、という方がいらっしゃれば、自信を持って「聴いて後悔なし!」と言える1枚だ。
(2010/12/17) 


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