JIMMY SMITH PLAYS PRETTY JUST FOR YOU (Blue Note) |
| - Jimmy Smith |
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Jimmy Smith (org) Eddie McFadden (g) Donald Bailey (ds) 1957/05/08 |
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ジャケットで柔和に微笑む黒人は、クセのない歌をソツなく歌うソウル歌手のように見える。しかし、よく見ると(よく見なくても)ジミー・スミス。 この万人受けするであろう優しげな笑みは、このアルバムに収録された演奏の肌触りにもそっくりそのまま当て嵌まる。 どの曲も優しく、聴きやすい。 まさに、タイトル通り。 ジミー・スミス・プレイズ・プリティ・ジャスト・フォー・ユー。 あなただけのために演奏します。 ファッツ・ウォーラーの《ジターバグ・ワルツ》のようなジャズマン作曲のナンバーもあるが、収録曲は、ほぼポピュラーソングが中心となっている。 そして、すべてのナンバーが、ゆったりテンポの聴きやすい演奏。 そこからは、とても獰猛な肉食獣的なオルガン奏者、ジミー・スミスのイメージとは結びつかない。 ブルーノートは、ジミー・スミスに分かりやすいポピュラーソングを弾かせてより一層のセールス拡大路線に臨んだのか。あるいは、スミス自身がメジャーになることを望み、ゆるいナンバーをゆるく演奏するアルバムの制作を望んだのかは分からない。 あるいは、これまでの間、様々なジャズマンと組ませ、さんざんジャズ濃度の強いアルバムを大量に作ってきたこともあり、ここらで一服、気分転換的な内容のアルバムを作ろうという気分になったのかもしれない。 いずれにしても、ガツンとくるジャズ的濃度と反比例するかのように、アルフレッド・ライオンとしては「これは売れる、たくさん作ろう」と判断したに違いないことは、ジャケットが4色刷りになっていることからも分かる。 ブルーノート1500番台には4色刷りのジャケットは、ほんの数枚しかなく、これが、そのうちの1枚。 つまり、他のジャケットにかかる印刷代よりも高めの原価を払っても、充分採算が取れるだろうという判断によるものと思われる。 ジャズ的濃度とセールスは反比例しがちなものだが、このアルバムもきっとそうなのだろう。 「内容はあっさり薄口だが、売れる」。 というよりも、 「あっさり薄口だからこそ、売れる」。 ジャズファンである一方で、会社経営者でもあるアルフレッド・ライオンの、ビジネスマンとしての嗅覚が働いたのだろう。 |
| (2011/01/22) |
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