PALO CONGO (Blue Note) |
| - Sabu |
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"Sabu" L. Martinez (conga,bongo,vo) Arsenio Rodriguez (g,conga,vo) Raul "Caesar" Travieso (conga,vo) Israel Moises "Quique" Travieso (conga) Ray "Mosquito" Romero (conga) Evaristo Diaz (b) Willie Capo (vo) Sarah Baro (vo) 1957/04/27 |
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サブーというパーカッショニストは、ジャズファンにとっては『ホレス・シルヴァー・トリオ』に収録されているアート・ブレイキーのドラムとの共演、《メッセージ・フロム・ケニア》に親しまれている方が多いと思う。 パワフルなブレイキーのドラムに、スピード感溢れるウネリを付加するサブーのパーカッションとヴォーカルに衝撃を受けた方も多いはず。 このアルバム『パロ・コンゴ』は、同じレーベル、ブルーノートが放つサブーがリーダーの作品だ。 サブーのパーカッション、ヴォーカルにスポットを当てつつも、“キューバ音楽の至宝”“キューバ最高のギタリスト”と称されるアルセニオ・ロドリゲスのギター、ヴォーカルもたっぷりと楽しめる内容となっている。 楽曲もバリエーションに富み、ソン、ルンバ(キューバの伝統音楽)や、プレナ(プエルト・リコの伝統音楽)や、サンテリア(アフリカ・ヨルバ族が起源の宗教音楽)と、一口に「アフロキューバン」といっても、様々なタイプ、様式のものがバランス良く配されている。 このアルバムの日本盤が出たときは、ジャズファンよりもラテン音楽ファンが狂喜乱舞したとのことだが、聴きやすく、しかもクオリティの高い演奏、そして楽曲のバリエーションの豊かさが、ラテン音楽ファンにとっては魅力なのだろう。 もちろん、ラテン音楽の予備知識がゼロの人でも、理屈抜きに楽しめる心地よい音楽だ。 熱い国の、店先のトランジスタラジオから流れているようなサウンドがエキゾチックな雰囲気を醸し出し、純度の高い、素朴で、土着的な雰囲気は、一気にリスナーを非日常へと誘うことだろう。 複数のパーカッションが繰りなすリズム絡むアルセニオ・ロドリゲスのギターがなんといっても素晴らしく、その音色は微妙に歪み、トレブリーな音色で空間を満たす。 特に6曲目《南京豆売り》として親しまれる《素晴らしき幻想 (Rhapsodia Del Maravilloso)》でのギターには、独特の色気と情感を感じることが出来る。 乾いた湿度と土の匂いを感じるアルバムだ。 と同時に、ときおり垣間見せるギラリとした殺気。 コンガ、ボンゴなど、パーカッションのバイブレーションが繰りなすリズムの猛烈なウネリは、恐ろしいほどの求心力を有し、忘れていたはずの、原始的な衝動が突き動かされる。 《南京豆売り》以外には、全員一丸となって突進するかのような熱狂的スピード感と宗教儀式チックなコール・アンド・レスポンスがスリリングな《ビリュンバ‐パロ・コンゴ》、エバリスト・バロのベースソロが楽しめる《Tribilin Cantore(歌うあばずれ女)》がオススメ。 |
| (2009/11/07) |
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