JIMMY AND WES - THE DYNAMIC DUO (Verve) |
| - Jimmy Smith & Wes Montgomery |
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Jimmy Smith (org) Wes Montgomery (g) Oliver Nelson (arr,cond) Ernie Royal,Jimmy Maxwell,Joe Newman,Clark Terry (tp) Jimmy Cleveland,Quentin Jackson,Richard Hixon,Melba Liston (tb) Phil Woods (as,cl) Jerry Dodgion (as,cl,fl) James Richardson (t-fl,a-fl,cl) Bob Ashton (ts,fl,cl) Danny Bank (bs,b-cl,fl) Richard Davis (b) Grady Tate (ds) Ray Barrett (per) 1966/09/21 #4 1966/09/28 #1,2,3,5 |
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「大食漢」に食事のジャケットはよく似合う。 ウェス・モンゴメリーとジミー・スミスがサンドイッチ(?)を仲良く頬張るジャケットの『ダイナミック・デュオ』。 もちろん、「大食漢」は、ウェスのほうではなく、ジミー・スミスのほうだ。 彼とニューヨークで1日をともにしたジャズ評論家・小川隆夫氏によると、ジミー・スミスは、朝食に分厚いサンドイッチとスープとドーナツを3〜4個食べ、昼食は日本レストランでアペタイザー4〜5品に魚定食を平らげ、3時のおやつにインドレストランでタンドーリ・チキン1羽とキーマ・カレーを平らげ、夕食はイタリアンでチキンとパスタを2種類ずつ食べ、夜食にホテルでオムレツとステーキのサンドイッチをルームサービスで頼んで食べたのだそうだ。 ものすごい食欲だ。 よく太らず、スリムな体型を維持し続けましたね。 胃下垂だったのかな(笑)? また、先日私の番組にゲスト出演いただいた行方均氏の話も面白かった。 氏は、来日したジミー・スミスをレストランで食事に連れていった。 ジミーはパスタを何人前かを食べていたが、近くのテーブルにハンバーグが運ばれているのを見て、食べたそうな顔をしたという。 行方氏はジミーにハンバーグも食べたいのか?と聞くと、頷くジミー。 追加オーダーしたハンバーグが運ばれてくると、なぜかジミーは悲しそうな顔をする。 「セイムタイム! セイムタイム!」を連発するジミー。 つまり、パスタとハンバーグを「同時に」食べたかったいのだそう。 しかし、自分が今食べているパスタの上にハンバーグを乗せて一緒に食べようにも、パスタのほうが冷めてしまっているので、悲しいのだそうだ(笑)。 行方氏は、慌ててパスタの上にハンバーグを乗せて暖めるようウエイトレスを呼んだのだという。 また、ジミーを連れて寿司屋に行った際も、次から次へと出てくる握りを見て、またまたジミーは悲しそうな顔。 どうした? 寿司は嫌いか? いや好きだ、とジミーは首を降る。 じゃあ量を心配しているのか? どんどん握られてくるから心配することないよ、と行方氏。 しかし、そういうことでもないらしい。 ジミーはまたもや「セイムタイム!」を連発。 どうやら、ちびちびと握られて運ばれてくるのがイヤなようだ。 同時にガバッ!と食べたいらしい。 慌てて行方氏は「急いでマグロ20カン!」と頼んだそうな(笑)。 この食欲、何人前のもの食事を同時にガバッと平らげるバイタリティがあるからこそ、あのようなパワフルなオルガンを弾けるのかもしれない。 食欲は、ある意味音楽のもっとも根源的な原動力でもあるからね。 ♪ボクらはみんな生きている・生きているから食べるんだ 生きていて、モノを食べるボクらが、やっぱり、生きていて、モノを食べる人たちが繰り出す音楽を聴いて楽しんでいるんだからね。 しかし、このアルバムでは、100のバイタリティのジミーが、80ぐらいに力をセーブし、余裕をかまして我々の耳を楽しませてくれので、聴き疲れすることはまったくない。 ところどころに演奏を彩るオリヴァー・ネルソンのオーケストラも、『ザ・キャット』ほど大味でもコテコテでもなく、あっさりと控え目。 大前提として、この二人のおいしいところをタップリとフィーチャーしようという意向が感じられるアレンジなので、安心して、ジミーのオルガン、あるいはウェスのギターに没頭できるところが良い。 また、すべての曲に参加しているわけでもないので、「『ザ・キャット』のオーケストレーションはちょっと苦手だなぁ」と感じている人も安心して聴ける内容なのだ。 もちろん、ウェスとのギターの相性もバッチリ。 溶け合いつつ、引き立てあっている。 それなのにウェスのギターは、どんな音楽をやってもウェスのままだし、ジミー・スミスも共演者によってそのスタイルは大きく変わることはまったくない。 2人とも確固とした自分自身の音、スタイルを持っていながらも、互いの個性を殺し合うことがない。 むしろ、相乗効果で互いの良い面を引き立てあっている。 しかも遠慮することなしに。 ウェスにしろスミスにしろ、強烈な個性を持ちつつも、それは高い音楽性に支えられたものだったことがよく分かる1枚が『ダイナミック・デュオ』なのだ。 おすすめナンバーは、ジミー・スミス作のブルース、《ジェームズ・アンド・ウェス》だ。 リラックス&グルーヴィなウェスのギターと、ソロ中盤よりこれでもか、これでもか、これでもか、こんにゃろ、こんにゃろ、こんにゃろ! とばかりにオルガンの鍵盤をこねくり回すジミーのプレイが心地よい。 グルーヴィな演奏が好きな人には、たまらない1曲だと思う。 |
| (2009/03/08) |
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