DINAH SINGS SOME BLUES WITH RED (Capitol) |
| - Dinah Shore |
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Dinah Shore (vo) Red Norvo (vibes) Dick Cathcart (tp) #1,3,4,5,6,8,9,10,12,13&14 Shorty Sherock (tp) #1,3,5,8,9,10,12&13 Ray Triscari (tp) #1,3,9&13 Ray Linn (tp) #2,7&11 Mannie Klein (tp) #5,8,10&12 Jerry Dodgion (as,fl) Jimmy Wible (g) Bill Miller (p,celeste) John Mosher (b) John Markham (ds) 1959/12/21 #1,3,9&13 1959/12/22 #2,7&11 1960/01/04 #5,8,10&12 1960/01/05 #4,6&14 |
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ダイナ・ショアと言えば、優雅・リッチ・美しいルックスとヴォイス、軽やかなノリ……と、浮かんでくるイメージは枚挙にいとまがない。 実際、80年代まではトップスターの座に居座っていた超ベテラン格の歌手で、ジャンルを問わず、アメリカの白人女性歌手といえば、まずは彼女が代表に挙げられるほどの超大御所級の歌手だった。 ちょっとニュアンスが違うけど、日本で言うと美空ひばり的な位置付けだったのかな? 誰もが、納得、納得せざるを得ない大物・実力シンガーという意味では。 フランク・シナトラとのコンビで一世を風靡し、アメリカの1940〜50年代のラジオを席捲したヒロイン、ダイナ・ショア。 彼女の歌唱は、それこそ、当時のアメリカのポピュラーミュージックのお手本のようなエレガントさと、デリケートさ、そして洗練された美に溢れているが、なかなかどうして、彼女ならではのブルースフィーリングも素晴らしいものがあった。 いわゆる、ビリー・ホリデイやニーナ・シモンのように重く沈み込むブルース感覚とは対極ともいえるべき、軽やかで、少し感傷的なニュアンスといえばいいのだろうか。 このような彼女の魅力がパッキングされているのが、本アルバムだ。 レッド・ノーヴォのコンボがバックを務め、彼女ならではのブルースフィーリングを発揮したアルバムが1959年にロスで録音された『ダイナ・シングズ・サム・ブルース・ウィズ・レッド』。これは、数多くレコーディングを残した彼女の代表作の一枚に挙げても良いだろう。 脂の乗り切った時期の素晴らしい歌唱が集大成されているといっても過言ではない。ダイナのくつろいだ歌唱と、ノーヴォのふくよかで、音の一粒一粒が気持ちの良い輪郭を有するヴァイブの音色がとても気持ち良く溶け合っている。 この組み合わせの妙はクセになること請け合い。 また、パーソネルを見ていると、トランペットに非常に気を使っていることがわかる。 ほぼ全曲にトランペットが参加しているものの、4日間・14曲のセッションのうち、じつに5人ものトランペッターが参加していることが興味深い。 3人のトランペットがアンサンブルを重ねることもあれば、レイ・リンが一人だけ参加し、効果的なイントロをつける《アイ・エイント・ガット・ナッシン・バット・ザ・ブルース》など、トランペットの用法には様々な工夫が見られ、アルバムを通してアンサンブルが単調になることが巧妙に避けられているところにも注目。 実際、1曲が短いということもあるが、通しで聴いてもまったく飽きることがない。 優雅かつ気品溢れる大人の味わいを余すことなく伝えたこのアルバム。 美しい声と、アメリカの古き良き空気がパッキングされたCDを、気軽に紐解いてみようではないか。 |
| (2009/02/26) |
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