LIVE AT MONTREUX (Somethin'else) |
| - Gonzalo Rubalcaba |
|
|
Gonzalo Rubalocaba (p) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds) 1990/07/15 |
|
|
|
「肉食だよね、このピアノ。ボクの好みじゃないや」 私のジャズ先輩の感想だ。 ジャズ歴およそ30年。ビル・エヴァンスをこよなく愛し、『アンダー・カレント』を生涯の友とする彼。 ほかにもアート・ファーマー、ジム・ホールなど、地味&渋めのジャズマンを好む「通人」だが、そんな彼からしてみれば、エネルギッシュなゴンサロのピアノは,和食党の菜食主義者の口に、肉のカタマリを押し込むようなものなのかもしれない。 そういえば、彼は焼肉屋へ行くのは好きなわりには、いつも一緒に焼肉屋へ行っても、肉を喰っているのは私ばっかりだということを思い出した。 …関係ないけど。 ゴンサロの「お肉度」がよりいっそう際立っているのが、なんといってもモントルーで行われたライブ、『アット・モントルー』だろう。 チャーリー・ヘイデンの重たく粘るベースに支えられ、精力的に時間の隙間をパーカッシヴなピアノで埋めてゆくゴンサロ。絶好調。 パーカッシヴな打鍵から、メロディが浮き彫りになってゆくような独特な奏法だ。しかも、鍵盤のタッチは恐ろしいほど正確。メカニカルさは感じられないが、「正確に熱い」という不思議なパッションを感じるピアノだ。 彼のパーカッシヴなピアノは、出身がキューバだということと大いに関係がある。 なにせ、パーカッションの国だからね。 しかも、彼はパーカッションの教育も受けているので、ゴンサロにとってピアノの鍵盤は、88個の打楽器の集積なのかもしれない。 まずは、《ウェル・ユー・ニードント》のパーカッシヴな演奏を是非とも楽しんでいただきたい。 まるで、2台のピアノの合奏のような演奏だ。 速めのテンポで、勢いとバイタリティ溢れるピアノが楽しめる。 ポール・モチアンではなく、ジャック・ディジョネットのように、煽りまくるタイプのドラマーだったら、この演奏、さらにとんでもないことになっていたかもしれない。 ヘイデン作曲で、彼の代表曲の1つ《ファースト・ソング》でも、もちろん原曲を尊重したプレイをしているが、やはり中盤あたりでのピアノの熱量は高い。 ヘイデンも、自作曲なだけあって張り切ったベースをバッキング、ソロともに弾いている。 また、ピアノソロの《プロロゴ・コミエンソ》は、ゴンサロの音楽性やバックグラウンドを知るに十分な充実したラテンタッチの演奏だ。 非常にドラマチックな展開で、ピアノ一台で弾かれていることが忘れてしまうほどだ。 エネルギッシュな演奏と、すさまじいバイタリティと集中力。 さぞかしエキサイティングなライブだったのだろう。 ジャズを聴いているというよりは、ボクシングやK−1のような格闘技を観戦しているような気分になってしまうのは私だけか? |
| (2005/05/27) |
|
|
|
|
All Rights Reserved. |