WORD OF MOUTH (Warner Bros.) |
| - Jaco Pastorius |
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Jaco Pastorius (el-b,horn arrangement,strings arrangement) Jaco Pastorius (el-b,vo,etc.) Hubert Laws (piccolo) Toots Thielemans (harm) Snooky Young (tp) Waren Luening (tp) Chuck Findley (tp) Peter Gordon (flh) John Clark (flh) Jim Pugh (tb) William Reichenbach (tb) David Bargeron (tb) Wayne Shorter (ts) Michaerl Brecker (ts) George Young (reeds) Tom Scott (reeds) Herbie Hancock (key) Jack DeJohnette (ds) Peter Erskine (ds) Othello Molineaux (steel-ds) Don Alias (per) John Pastorius (vo) Mary Pastorius (vo) etc. 1980/08/01〜1981/01/08 NYC,LA & Florida |
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名実ともにジャコの最高傑作だ。 ジャコ・パストリアスというベーシストは、とかくベースのプレイの面ばかりが驚かれ、かつ語られがちな人だが、作曲面での特異な才能も忘れてはならない。 くわえて、プロデビューの前には写譜屋や音楽の教鞭もとっていたジャコは(ギターのハイラム・ブロックもジャコにベースを習っていた)、作曲やアレンジの能力にも長けていた。 ファースト・アルバムのスリリングで急速調のホーン・アレンジも、じつは彼の手によるものだということは、あまり知られていない。 1枚目の『ジャコ・パストリアスの肖像』が彼のベース・プレイの面にスポットが当てられたアルバムだとしたら、この2枚目は、作曲とアレンジの能力が前面に押し出された内容と言えよう。 もちろん、暇を見つけては練習し、数年かかってようやく弾けるようになったというバッハの《クロマチック・ファンタジー》のベースプレイなど、テクニックの切れ味が凄まじい演奏もあることは言うまでもないが。 打ち込みベースとドラムの音だけを、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーターら様々なプレイヤーに聴かせながら即興演奏をさせた《クライシス》の“手法”と“アイディア”の面白さ。 《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》』の素朴なメロディでいて、かつ複雑怪奇で難解なコード進行と凝りに凝った構成の見事さ。 《リバティ・シティ》におけるフレットレス・ベースの独特な音色を活かしきった特徴あるベースラインと、ブラスアレンジの秀逸さ。 まるで音のおもちゃ箱を突つきまわしたといった様相の《ブラックバード》からラストにいたるまでの、音の快楽。 無垢で純粋な音楽家のアイディアが洪水のように溢れましたと言わんばかりのスケールの大きなサウンドだ。 彼のベースの力量と、作曲とアレンジの才能が見事に結実した、正気と狂気の紙一重の中で放たれる世にも美しいサウンドの結晶体が『ワード・オブ・マウス』だ。 戦慄が走ると同時に、得も言われぬ悠久の安心感にも浸れる、真の天才による音楽。 |
| (2004/7/15) |
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