VIRTUOSO (Pablo) |
| - Joe Pass |
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Joe Pass (g) 1973/08/28 |
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“ヴァーチュオーソ”とは、“巨匠”を意味する。 「自分のアルバムの名前に“巨匠”だなんて、しゃらくせぇや」なんて思う人もいるかもしれない。 しかし、聴かず嫌いは、勿体無い。 アルバムのタイトルなんて、本人がつけているとは限らないのだから。 ロリンズの“コロッサス(巨人)”、パウエルやコルトレーンの“ジャイアント”も然り。 それらはもちろん名に恥じない名盤だが、ジョー・パスの『ヴァーチュオーゾ』も同様だ。 もっとも、個人的にはジョー・パスは、“職人”という形容がふさわしいギタリストだと思うけど。 凄いんだけど、凄さだけではなくキチンと“音楽”で落とし前をつける表現をしている。 もっとも、ギターを弾いている人は、違う捉え方をしているのかもしれないが。 このジョー・パスのギターをコピーしていた人を私は知っている。 市販されている『ヴァーチュオーゾ』の譜面を、彼は毎日毎日、丁寧に1小節ずつマスターすることを日課としていたようだ(ただし、なかなか進まなかったようだけど)。 我々がスッと何の抵抗も無く耳にはいってくる音の一つ一つにも、実は様々な工夫が込められ、なおかつ、技術的にもかなり高度なテクニックが散りばめられているらしい。 なにしろ、メロディを弾きつつ、絶妙なタイミングで和音も効果的に挿入、さらにベースラインまでも奏でているのだから。 そして、そのギタリスと氏曰く、ジョー・パスのギターをそっくりそのまま間違えずに“なぞる”ことは、まるで、綱渡りをしているような緊張感を感じるのだという。 かなりフィンガリングが難しいらしい。 また、一音一音の意味を吟味しながら弾いてゆくと、ギターにおける技術の習得と同時に、ハーモニーや旋律などの理論の理解にもつながるようだ。 もちろん、ギターに関しては門外漢の私でも、一聴した瞬間から、凄いギターだなとは思ったが、私の場合は、テクニックに驚くというよりかは、単純に彼の破綻の無いギターのプレイを楽しんで聴いている要素のほうが強い。 弾かれている音の内容よりも、音色と雰囲気、そして、たった一台のギターからも、心地よい流れとウネリを感じ取ることのほうが、鑑賞の中心になっている。 このへんが、ギターをやっている人と、やっていない人の感じ方の違いかもしれない。 このジャケットに映るギブソンのES-175も、ジャズのギタリスとにとっては、気になるギターの一つのようだが、私の場合は、「よっこらしょっ」といっった感じのジョー・パスの笑顔が素敵だと思う。 このへんも、ギタリスと非ギタリスとの違いかな? ジョー・パス、1973年に録音した作品だ。 個人的には、《ナイト・アンド・デイ》、《チェロキー》、《オール・ザ・シングズ・ユー・アー》が好きだ。 このソロギターによる『ヴァーチュオーゾ』は、好評により第4集までが出ている。 |
| (2002/12/04) |
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