ORNETTOLOGY (Somethinelse) |
| - Ralph Peterson |
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Ralph Peterson (ds,cor) Don Bylon (cl,bcl) Bryan Carrott (vib) Melissa Slocum (b) 1990/08/07-09 |
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オーネット・コールマンが書いた曲の魅力は、一つに素っ頓狂さ。 二つに、子供っぽい無邪気な旋律の一筆書きっぽさ。 メロディの一瞬一瞬に光り輝く瞬間はいくつもあるが、では、その“光”に至るまでの音楽的な起承転結や、旋律のストーリー性はあるのかというと、じつは、ないことのほうが多い。 しかし、そこが彼の書いた曲の魅力でもあり、特徴付けている要素の一つなのだ。 上記のことは、以前にも何度か、書いたことだが、もう一つオーネットらしさのポイントを忘れていた。 ヌメッぽさ。 なんだかヌルヌルとした感じ。 この要素も忘れちゃいけないと思い出させてくれたのが、ラルフ・ピーターソンの『オーネットロジー』だ。 疾走するドン・バイロンのクラリネットの音色の功績もたしかに大きいが、とにかくこのアルバムのタイトル曲《オーネットロジー》は、オーネットの曲でもないにも関わらず、尋常ならざる“オーネット臭”を感じる。 それはなぜか。 ラルフ・ピーターソンはオーネットの曲特有の“ヌメッぽさ”を感じ取り、それを彼なりの方法で再現しているからなのだと思う。 《オーネットロジー》を筆頭に、このアルバムから感じる肌触りはどこまでもオーネット的だ。 彼の曲は一曲しか演奏していないにも関わらず、だ。 フォーマットを見てみよう。 (バス)クラリネット、ヴィブラフォン、ベース、ドラム。 ラッパは抜けているが、この編成で思い出すのが、エリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ』だ。 構築的でクールな音空間と、ヴァイブの冷たい色気、人肌の温もりを感じさせつつも、強烈なトグロを巻く(バス)クラリネット。 しかし、音の触感は限りなく『アウト・トゥ・ランチ』的にもかかわらず、漂う雰囲気は、徹底的に“非ドルフィー的”なところが面白いし、興味深い。 あくまで彼の場合の楽器セレクションは、オーネット的な“ヌメッぽさ”を追求した末の一つの結論なのだろう。そして、図らずともドルフィーの名盤の編成に似てしまったというのが、本当のところなのではないだろうか。 もちろん、ブラシを多様したピーターソンのシャープな疾走感溢れるドラミングも、とても格好良いのだが、このアルバムの場合は、各人のプレイがどうというよりも、ラルフ・ピーターソンのサウンド・メイキングのセンスと、“ヌメリ”の効いたサウンド空間がとても気持ちよいアルバムといえる。 |
| (2004/01/31) |
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