NOW'S THE TIME (Verve) |
| - Charlie Parker |
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Charlie Parker (as) Hank Jones (p) #1-6 Al Haig (p) #7-13 Teddie Kotick (b) #1-6 Percy Heath (b) #7-13 Max Roach (ds) #1-6 1952/12/30 #7-13 1953/08/04 |
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最初に買った思い出深いパーカーのアルバムが『ナウズ・ザ・タイム』だ。 秋葉原の「石丸電気」で、カフェボヘミアのジャズメッセンジャーズと一緒に買った記憶がある。 「いーぐる」の後藤マスターの著書に、「チャーリー・パーカーが分かればジャズが分かる」という一節があったので、「よし、聴いてみよう!」となったわけだ。 勇んで買ってはみたものの、最初は、いや、しばらくの間はチンプンカンプンだった。 いきなり鋭いアルトの音色で始まる《ザ・ソング・イズ・ユー》にまず度肝を抜かれ、何テイクも続く《チチ》に辟易した。 やっていることがサッパリ分からず、どこがスゴイのかもサッパリ分からず、結局何度か聴いた後は匙を投げ出し、ジャズ・メッセンジャーズに戻っていった記憶がある(笑)。 パーカーが分からずに、メッセンジャーズを聴いて「うーん、こっちのほうがイイなぁ」などと思った当時の私にとっての、「ジャズの良し悪し」は、結局テーマのメロディが心の中で歌えたか歌えなかったかの違いだと思う。 アドリブの旋律はともかくとして、少なくとも当時よく聴いていたメッセンジャーズの『モーニン』や『チュニジアの夜』に収録されている曲のテーマは歌えたからね。 転機は『セレブレイティング・バード』だった。 何気なしに渋谷の『スイング』で見たチャーリー・パーカーのドキュメント映像。 パーカーの音楽は分からないのは相変わらずだが、彼の生涯、彼の音楽を関係者の証言を中心に丁寧に編集されたこのドキュメントは、パーカーの音楽が分からない私にとっても興味深い内容だった。 そして、このドキュメントのラスト。 エンディングのクレジットが流れるところだが、これが良かった。 バックに流れている音楽、どこかで聴いたことあるぞ? どこかといっても私が持っているアルバムは『ナウズ・ザ・タイム』しか無いわけだから、急いで自宅に帰って『ナウズ・ザ・タイム』に入っている曲をすべて聴き返してみた。 そしたら、あった、あった。 ラストの曲ね、《コンファメーション》。 よく聴くと素晴らしく良い曲、演奏ではないですか。 この曲を「いい!」と思った瞬間から、難解だったパーカーの世界が少しずつ開けてきた。 そう、私にとってのパーカーの原点は《コンファメーション》だったのですね。 テーマは演奏者にしてみれば難解で複雑な符割りだが、聴く側からしてみれば、なんとも心躍ることか。 イキでスムースな流れのコード進行に負うところも多いが、このスムースな進行、リズムに乗って、飛翔するかのごとく奔放なパーカーのアドリブは、本当に爽快。 パーカーの手癖(いわゆるパーカーフレーズ)から、分厚いけれども透きとおるような音色、そして、圧倒的なスピード感から、パーカーお得意の、わざとリズムの拍を裏返しに乗っていつのまにか元のビートに戻っているという手法、などなど、素晴らしき即興演奏家、チャーリー・パーカーのおいしい部分が、3分弱の短い演奏の中に封じ込められているのだ。 つまり、パーカーの魅力が集積された演奏ともいえる。 「パーカーが分かればジャズが分かる」の言葉を枕にして、私は「《コンファメーション》が分かればパーカーが分かる」と、ここで一つ断言してみたい。 |
| (2007/02/28) |
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