BLUES ETUDE (Fontana) |
| - Oscar Peterson |
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Oscar Peterson (p) Sam Jones (b) #1-4 Ray Brown (b) #5-9 Louis Hayes (ds) 1965/12/03 #5-9 1966/05/04 #1-4 |
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名盤かつピーターソンの代表作『プリーズ・リクエスト(We Get Requests)』より約1年後の録音ということもあり、オスカー・ピーターソン・トリオが放つ演奏のテイスト、雰囲気は、『プリーズ・リクエスト』と大きく変わることはない。 したがって、この『ブルース・エチュード』は、『プリーズ・リクエスト』が好きな人には安心してお薦めすることが出来るアルバムだ。 ただし、前作と少々違うのは、メンバー構成。 長らくピーターソンの女房役を務めていたベーシストのレイ・ブラウンは、アルバムの後半5曲に参加しているが、前半4曲はサム・ジョーンズに。ドラマーもエド・シグペンからルイス・ヘイズにメンバーチェンジをしている。 メンバーが変わったことによって、ピアノトリオの雰囲気が大きく変わっているのかというと、それほど大きな違いはない。 基本的にリズムセクションは、主役のピーターソンのピアノを立てる役回りということもあり、ビシッと締まりのあるリズムを繰り出す職人技を繰り出すことに徹している。 この時期のピーターソンの選曲や演奏の特徴として、有名なボサ・ナンバー、あるいはボサ調のリズムの曲を取り上げることが多いということがある。 『プリーズ〜』では、《イパネマの娘》などを弾き、このアルバムでは《いそしぎ(シャドウ・オブ・ユア・スマイル)》が目玉曲の一つとなっている。 しかもピーターソンが奏でるボサ・ナンバーは、本場ボサノバが持つ素朴かつスタティックな雰囲気とは一線を画しており、ピーターソン・トリオにしか出せないワン・アンド・オンリーの雰囲気がある。 キャッチーで親しみやすい演奏内容なことは言うまでもないが、ピーターソンならではの張りと厚みのあるピアノの高音と、歯切れ良くメリハリのあるダイナミクスが、あたかもラウンジミュージックのような適度なゴージャス感を醸し出しているのが特徴。 アッパー・ミドルのアメリカ人たちのパーティ会場の空気にしっくりとくるかのような、軽やかなBGMとしても聴き流せるだけのアク抜きがなされており、演奏クオリティは高いものの、必要以上に訴えかけ過ぎないところが良くも悪くもピーターソン流のボサ演奏といえる。 しかもこのアルバムのドラマーは、前任のエド・シグペンに比べ、より一層しなやかで、軽やかなドラミングが持ち味のルイス・ヘイズになっているため、より一層ボサ調ナンバーの雰囲気が洒落たものになっている。 どのナンバーもピーターソンの華麗なテクニックを味わえるが、演奏時間やアレンジが腹八分目レベルに押さえられているため、気軽に最後まで聴きとおせるアッサリ感がこのアルバムの持ち味だ。 個人的には、パキパキと歯切れの良いピアノの音色の装飾フレーズが印象的な《星影のステラ》の多少もったいつけた弾き方、アレンジが好きだ。 『プリーズ・リクエスト』とともに、おしゃれ気分で聴ける軽やかピーターソンの1枚だ。 |
| (2011/06/05) |
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