THE WES MONTGOMERY TRIO (Riverside) |
| - Wes Montgomery |
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Wes Montgomery (g) Melvin Rhyne (org) Paul Parker (ds) 1959/10/05 & 06 |
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なんといっても、《ジ・エンド・オブ・ア・ラブ・アフェア》。 私にとって『ウェス・モンゴメリー・トリオ』は、この曲を聴くためのアルバムと言っても過言ではない。 ヒョコヒョコしたオルガンに、可愛らしい魅力的なテーマ。 小気味良くまとまった演奏に頬が緩む。 唯一、残念なのは、ラストのテーマ。 最初のテーマで繰り広げた仕掛けを聴くことが出来ず、急いで演奏を終えてしまっているような感じがする。なんとなく尻すぼみな感じ。 ラストも、もう少しキメてくれれば、どんなに良いことだろうと、無いものねだりな心境だ。 《ジ・エンド・オブ・ア・ラブ・アフェア》がひときわこのアルバムの流れの中で印象づけられるのは、この曲につながる前の2曲の影響もあるのかもしれない。 冒頭の2曲は《ラウンド・ミッドナイト》と《イエスタデイズ》。 2曲ともマイナー調の曲だ。 地味だけど、渋いムードの演奏が二曲続いた後に《ジ・エンド・オブ・ア・ラブ・アフェア》が続くので、急に、曇り空から突然明るい陽射しがさしてきたような心地よさを感じるのだ。 もちろん、《ラウンド・ミッドナイト》と《イエスタデイズ》の演奏が悪いと言うのではない。 むしろ、このマイナー調の地味な演奏の中には、ウェス独自のアイディアが満載されている。 ウェス・モンゴメリーというギタリストは、親指で弦を弾くピッキングや、オクターブ奏法のテクニック的な面のみが喧伝されている気がする。 しかし、こうした奏法のみならず、ウェスの魅力は、そのグルーヴィなノリと、モダンな和声センスにも求めることが出来る。 1曲目と2曲目の、一聴地味な《ラウンド・ミッドナイト》と《イエスタデイズ》の中にも、代理コード(裏コード)の使用によるモダンな響きに置き換えられた箇所が一部ある。 この代理コードのコードトーンに対して、とても巧みにテンションノートを用い、ソロの流れをスムーズに繋ぐセンスこそが、ウェスが後続のギタリストに決定的な影響を与えているポイントだと思う。 そして、楽理的には高度なことをやっていながら、楽器を演奏しない人が聴いても、難しさをまったく感じさせないところがウェスの凄さだと思う。 《ウィスパー・ノット》の沈んだ演奏も、このトリオのサウンドトーンにピッタリと合っていて好きだ。 このアルバムは、ウエス・モンゴメリーの初リーダー作。 録音のの話が急だったので、ウェスはギターが間に合わず、急遽、先輩ギタリストのケニー・バレルからギターを借りて録音に臨んだという逸話がある。 |
| (2002/06/15) |
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