THE UNIQUE (Riverside) |
| - Thelonious Monk |
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Thelonious Monk (p) Oscar Pettiford (b) Art Blakey (ds) 1956/03/17 & 04/03 |
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「モンクがスタンダードを弾いたらこうなりました」というアルバム。 中身は、タイトルが雄弁に物語っていますね。 “ザ・ユニーク”。 まさに!です。 1955年、リヴァーサイドと契約したセロニアス・モンク。 リヴァーサイドの社長、オリン・キープニューズは考えた。 「このまま売り出しても、きっとそんなには売れないだろうな。」 よって彼が最初にモンクに依頼した仕事は、デューク・エリントン作品の録音。 次いで、有名なスタンダードナンバー集を作ること。 モンクのクセのあるオリジナルではなく、既存の有名ナンバーから、モンクの世界の門戸を広げてゆこうという戦略だ。 そのときのアルバムがコレ。 曲目を見れば分かるとおり、有名曲&スタンダード曲のオンパレードだ。 しかし、ここからがモンクの面白いところだが、既成曲を軽く超えて、ほとんどモンクが作曲したオリジナル曲なんじゃないか?と錯覚してしまうほどの演奏になってしまってるんですね。 《メモリーズ・オブ・ユー》のモンク流ハードボイルドに酔いしれ、モンク流の《ハニー・サックルローズ》は、聴くたびに私は大笑いしている。 《ダーン・ザット・ドリーム》しかり、《二人でお茶を》もしかり。 これらのスタンダード曲は、モンクの手にかかれば、おもちゃのようなものなのかもしれない。 そして、そんなおもちゃを楽しげに、愛しげに、転がしたりひっくり返したりしながら真剣に遊ぶモンクが、また良いのだ。 サポートも良い。 モンクの独特な間を埋めるアート・ブレイキーの力強いドラミングに、堅実に野太く“4つ”を刻むオスカー・ペティフォードのベースが頼もしい。 録音のせいなのかもしれないが、このアルバムのモンクのピアノの音色は、深い木の独特な味わいがある。 柔らかく、ちょっとコモり気味の音色は、まるで、磨き込まれた木の鈍いつや消しの味わい。 残響音がブライトで硬質なECMのピアノの音とは対極の音色といえる。 学生時代は、私がこのアルバムを好きだと分かっていた友人が、わざわざ家に準備しておいてくれて、私が彼の部屋に遊びに行くたびに、このアルバムをBGMでかけてくれたものだ。 懐かしいな。 柔らかなピアノの音色と、過激すぎないマイルドなモンク。 会話のBGMには最適だったし、いつも彼が炒れてくれたオリジナル・ブレンドのコーヒーがおいしかった。 もしかしたら、モンクの『ザ・ユニーク』には、珈琲をよりいっそう美味しくさせる効果があるのかもしれない。 |
| (2003/11/06) (加筆修正 2010/03/17) |
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