MULLIGAN MEETS MONK (Riverside) |
| - Thelonious Monk & Gerry Mulligan |
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Thelonious Monk (p) Gerry Mulligan (bs) Wilber Ware (b) Shadow Wilson (ds) 1957/08/12&13 |
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ウエスト・コーストの敏腕バリトンサックス奏者、ジェリー・マリガンと、イースト・コーストの個性のカタマリのようなピアニスト、セロニアス・モンクの共演盤だ。 異色な組み合わせに感じるかもしれないが、耳を通せば、なんの違和感も感じられない。 すっきりと両者の個性が溶け合っている。 モンクとの共演は、マリガンが望んだことだという。 癖のあるモンクの曲を、あくまで流麗に乗りこなすマリガン。曲によっては、モンクがテーマのメロディを奏で、マリガンが対位法的に旋律を彩る。 チェット・ベイカーとコンビを汲んでいたカルテットでも、多用していた、マリガンならではのバリトンサックスの特性を活かしたアプローチだ。 ここでのモンクは、あまりマリガンに突っかっていない。 自分のアドリブパートになると、かなりエグい和音を弾いたりはしているが、少なくともマリガンのバックにおいては、“協力的な”バッキングを見せている。 ファイヴ・スポットでのグリフィンとのライブのときのような、“フロントとバックは別な世界の住人”とまで感じさせるほどの強烈な異物感は感じられない。 このことが、より一層演奏がスムーズなものにしている。 管楽器と衝突して生み出される違和感と異空間こそが、モンクス・ミュージックの真骨頂だと信じる私にとっては、あまりにもスッキリとし過ぎた内容にも感じるが、モンクのアクの強さが苦手な人も安心して聴ける内容になっていることは確か。 モンクの曲にはトリッキーな曲、明るくどこかヤンチャな雰囲気を湛えたものが多いが、それだけではなく、メロウで味わい深い曲も多い。 たとえば、《クレプスキュール・ウィズ・ネリー》や《モンクス・ムード》、《ルビー・マイディア》などがそれにあたる。 モンク流のバラードは、いずれの曲も、奇妙に歪みつつも、深いメランコリックさの漂うものが多く、このアルバムでいえば、《スイート・アンド・ラヴリー》がまさにそうだ。 マリガンのバリトンサックスには、メロウなモンクの曲がよく似合う。 たしかに、アップテンポの《リズマニング》などは、バリトンサックスでよくぞここまで吹きこなしていると感心してしまうが、どういうわけか、マリガンのバリトンの音色は、アップテンポになればなるほど地味に聴こえてしまう。 流麗過ぎてリズムの中に埋没してしまうのかもしれない。 やはり、マリガンの柔らかく暖かみのあるバリトンのサウンドは、一筋縄ではいかない構造を持ちながらも、深い美しさを湛えたモンク流バラードが似合う。 《ラウンド・ミッドナイト》は、残念ながら凡演。 もっと《モンクス・ムード》などのようにクセのあるバラードを演ってくれなかったことを残念に思う。 |
| (2006/01/27) |
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