GENIUS OF MODERN MUSIC vol.2 (Blue Note) |
| - Thelonious Monk |
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#5,6,9 Thelonious Monk (p) Idrees Sulieman (tp) Danny Quebec West (as) Billy Smith (ts) Gene Ramey (b) Art Blakey (ds) 1947/10/15 #5,6 1947/10/24 #9 #10.11 Thelonious Monk (p) Idrees Sulieman (tp) George Taitt (tp) Danny Quebec West (as) Sahib Shihab (as) Billy Smith (ts) Robert Paige (b) Art Blakey (ds) 1947/11/21 #7,8,12 Thelonious Monk (p) Sahib Shihab (as) Milt Jackson (vib) All McKibbon (b) Art Blakey (ds) 1951/07/23 #1,2,3,4 Thelonious Monk (p) Kenny Dorham (tp) Lou Donaldson (as) Lucky Thompson (tp) Nelson Boyd (b) Max Roach (ds) 1952/05/30 |
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セロニアス・モンクが作り出した曲の特異さを知るには、《スキッピー》を聴くのが良いかもしれない。 これは、1952年の3月30日に、 ケニー・ドーハム(トランペット) ルー・ドナルドソン(アルトサックス) ラッキー・トンプソン(テナーサックス) という、3人のそうそうたるホーン陣をフロントに配したセッションの時に収録されたナンバーだが、聴けばお分かりのとおり、テーマのメロディにしろ、アレンジにしろ、どこかしら「ヘン」な要素がまとわりつく、かなりの難曲だ。 このナンバーを数回録音しているスティーヴ・レイシーですら、 「この曲の研究は1週間で済んだが、演奏できるまでに半年かかった」 とコメントしているほどなのだから、数回のリハーサルでレコーディングに臨む彼らホーン陣は、果たしていったいどこまでモンクの作る「奇妙な」曲のコンセプトを理解していたのかは定かではない。 しかし、さすがは3人とも第一線で鍛えられた卓越した技量の持ち主、この奇妙なナンバーを、一糸乱れぬアンサンブルで演奏しきっているのだ。 きっと凄まじいほどの集中力を要したことは容易に想像出来るし、彼らの集中力が、この演奏に異様な密度と迫力を与えている。 私がブルーノートに吹き込んだモンクのナンバーの中でもっとも好きなのは、もちろんこの《スキッピー》だ。聴くたびに、この曲の圧倒的な個性に、ただただ「すげ〜」と感嘆し、ついでどういう表情でリアクションを取ればよいのか分からず、ニヤニヤとしている。 後年録音され、最高傑作という評価の高い《ブリリアント・コーナーズ》も、演奏者の惰性を許さぬ小節割や、1コーラスごとにテンポが変わる設定など、かなり奇妙な構造を持つ難曲ではある。しかし、この《スキッピー》という曲も、《ブリリアント・コーナーズ》ほど露骨ではないにしろ、負けず劣らず奇妙な難曲ではないかと思うのだ。 これら2曲のナンバーの特徴は、単に奇をてらっているだけではなく、演奏者を戸惑わせつつも、戸惑いの中からも演奏者の個性を絞り取ろうとするモンク流の「企み」が周到に配置されているように感じてならない。 秀曲でありながらも、この曲をカバーしているジャズマンが少ないのが残念。 油井正一のライナーによると、スティーヴ・レイシー以外に《スキッピー》をレコーディングしたのは、テナーサックスのベニー・ウォレスただ一人だけなのだそうだ。 ブルーノートのモンクには、一生噛みしめるだけの価値のある秀逸な演奏ばかりなので、モンク入門者は、長い時間をかけて、少しずつ好きになっていけば良いと思うが、まずは、『vol.2』を購入したら、まっさきに《スキッピー》を聴いて、ぶっとんで欲しいと思う。 |
| (2010/12/04) |
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