LEE MORGAN (THE LAST SESSION) (Blue Note) |
| - Lee Morgan |
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Lee Morgan (tp) Granchan Moncur III (tb) Bobbi Humphery (fl) Billy Harper (ts,alto-fl) Harold Babern Jr. (p,el-p) Jimmie Merritt (el-b) Reggie Workman (b,per) Freddie Waits (ds,recorder) 1971/9/17-18 |
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遺作とは呼びたくない。 意欲作と呼びたい。 ライブハウスのバックヤードで、恋人にピストルを突きつけられる直前までは、リー・モーガンは当然のことながら死を意識しているはずもなく、さらには、その半年前に吹き込まれたこの作品には、アタリマエだが、死の匂いなど微塵も感じられない。 エレピの導入や、ビリー・ハーパー、グレシャン・モンカー3世といった当時の気鋭を従えるなど、精力的に新しい境地を模索している彼の姿勢が音に封じ込められている。 演奏時間も長尺化し、しかも湯気が出てくるほどホットで肉厚。肉汁したたる厚いステーキのような演奏の連続。 特に1曲目。 重たい重たい。 ガツンとくる。この《カプラ・ブラック》こそがこのアルバムの目玉だろう。 そして、もしかしたらリーダーのモーガン以上の頑張りっぷりをみせるのが当時の新人、ビリー・ハーパーだろう。 元気一杯、アグレッシブ。 マイルスにはショーターがいたように、モーガンにはハーパーがいた。 カリスマ性を備えたトランペッターのリーダーの背後に控える、ミステリアスでパワフルなサックス奏者。リーダーとは異なる資質、世界観を持ちながらも、リーダーがトランペットで指し示した要諦をしっかりと理解した上で、独自の世界をブリブリと盛り上げてゆく役どころをハーパーは立派にこなしている。 皮肉なことに、ビリー・ハーパーの参加は、この“ラストアルバム”が“最初”だった。 もし、モーガンが死なずに活動を続けていれば、モーガン&ハーパーは、もっと凄いコンビになっていたに違いない。 さらに、ボビー・ハンフリーのフルートプレイも目覚ましい。彼女の代表作とされる『ブラックス・アンド・ブルース』を聴いて、「ソウル・フュージョン路線も悪くないけど、もっとストレート・アヘッドなジャズのプレイも聴いてみたい」と感じたリスナーは、フルートのプレイも追いかけてみよう。 もしかしたら、自分のリーダー作以上に張り切っている、かもしれない。 トロンボーンのグレシャン・モンカー3世のアグレッシブなプレイも、演奏の勢いに拍車をかけ、モーガンはもちろんのこと、管楽器奏者たちの力演が結集した感がある。 さらにハロルド・メイバーンの鍵盤もさらに演奏に厚みを加えている。曲によってはエレピを弾くメイバーンだが、エレピのプレイもひょこひょこして中々味がある。 重くエネルギッシュな、4ビートのエネルギー感が封じ込められた8ビート風ジャズ。 晩年のモーガン得意なこの路線の先には何があったのか。その先のモーガンが創出するサウンドは? 嗚呼、もう少し長生きして欲しかった。 |
| (2008/02/02) |
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