LEE MORGAN INDEED! (Blue Note) |
| - Lee Morgan |
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Lee Morgan (tp) Clarence Sharp (as) Horace Silver (p) Wilbur Ware (b) "Philly" Joe Jones (ds) 1956/11/04 (Van Gelder Studio,New Jersey) |
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初吹き込みにして、初リーダー作。 当時の彼の年齢は弱冠18歳。 サイドマン経験無しの、いきなりのリーダー作のレコーディングだ。 ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンは、よほど、このフィラデルフィアから出てきた腕白小僧、リー・モーガンに惚れこんだに違いない。 最初にトランペットを手にしたのは14歳の頃だという。 1日8時間は練習した。 さらに、地元フィラデルフィアのダンスバンドやクラブで腕を磨いた。 そして18になったら、リーダー作のレコーディングで鮮烈なるデビュー。 ちなみに、この録音の4ヶ月前に、クリフォード・ブラウンが交通事故死している。 ジャズ全体にとっても全盛期、かつ激動の1956年。 シーンを牽引するスター級のトランペッターも、激動の年に選手交代をしたといえる。 このファースト・アルバムには、モーガンのオリジナルはない。 彼は演奏に専念している。 演奏される曲は、ホレス・シルヴァー、オーウェン・マーシャル、ベニー・ゴルソンのオリジナル。 冒頭の《ロッカス》から気合が入っている。 ラテンと4ビートが交互に繰り返されるリズム、シルヴァー独特の妖しくもエキゾチックなメロディ。 この曲で先発を取るモーガンは、「現時点で俺が出来ることはすべて詰め込んでやるぜ!」というほどの勢いで、様々なアプローチを試みている。 “うにゃー、うにゃー”と音を拉げさせたり、音を捩じったり、倍テンポでアプローチしたりと。 細かな工夫は認められるが、全体的に一本調子で固い点も無きにしも非ずだが、これは技量的な問題というよりは、単純に経験値の少なさの問題だろう。 このレコーディングの直後にも数枚、彼はブルーノートのレコーディングに参加しているが、回を増すほどに、精神的な余裕も芽生えてか、早くも余裕綽々な態度をとるようになってくる。 共演しているクラレンス・シャープのアルトも興味深い。 パーカーをスイートにしたようなプレイは、モーガンを良い意味で引き立てている。 この『インディード』の中では、私は、スローテンポの《ザ・レディ》に入れ込んでいる。 まず、曲がよい。 魅力的なコード進行ゆえ、ジャズマンにとっては料理しがいのある素材なのではなかろうか? 倍テンポで心地よく吹奏するトランペットは、なみなみならぬ力量。 ハリもある。リズムへの切り込みも鋭い。 旋律も聴き惚れてしまうほど魅惑的。 スローテンポの曲は、アップテンポの曲以上に、ミュージシャンの力量が露わになってしまうものだが、ここでのモーガンは、自分のアドリブパートのほとんどを倍速テンポで処理している。 つまり、曲はバラードだが、演奏はバラードとしての土俵での表現ではない。 結果的に、バラード的な内容というよりは、ミドルテンポの曲でアドリブを取るような形になっているので、この曲においてはリー・モーガンのバラード表現における本当の実力は分からない。 穿った見方をすれば、スローテンポの演奏で馬脚をあらわすのを巧妙に避けているのでは? とも思う。 しかし、この2枚後に発表された『リー・モーガンvol.3』の《アイ・リメンバー・クリフォード》においては、立派すぎるほどの、吹奏をしているわけなので、彼のバラード表現の力量は、並々ならぬものがあることは確か。 ファースト・レコーディングの時点では、たまたまスローな曲をスローに演奏するアレンジの曲が無かっただけなのかもしれない。 面白いのが、この曲のシルヴァーのソロ。 モーガンのソロが終わると、ホレスのピアノの番になるが、ソロの冒頭はゆっくりともったいぶりながら入ったつもりが、リズムは相変わらず倍速テンポを刻んでいるので、慌ててダブルテンポでプレイしはじめる様が手に取るようにわかって面白い。 若干の固さ、荒さはあるものの、後年の彼からは想像もつかない、ちょっと畏まったリー・モーガンのラッパもオツなものではある。 人気女優のグラビア時代のお宝発掘写真を見て、「ひぇ〜、今と全然顔もスタイルも違うじゃん。随分、若かったんだな」と驚く楽しみに近いものはある。 |
| (2004/10/22) |
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