HANK MOBLEY SEXTET (Blue Note) |
| - Hank Mobley |
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Hank Mobley(ts) Donald Byrd (tp) Barrel Of Funk (tp) Horace Silver (p) Paul Chambers (b) Charlie Pership (ds) 1956/11/25 |
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リーダーは、テナーサックスのハンク・モブレーだが、2人のトランペッターがフロントを彩っていることにも注目したい。 2人のトランペッターとは、リー・モーガンとドナルド・バード。 特にこの当時のモーガンは、弱冠18歳。デビューして間もない時期の演奏だ。 スムースに、淀みなく流れてゆくモブレイのテナーサックスはもちろんのこと、イキの良い2人のトランペッターの演奏も楽しめるのだ。 しかし、世にいう“バトルもの”になっていないところが、ブルーノートならではの、いやオーナー・アルフレッド・ライオンならではの采配とでもいうべきか。 きちんとアルバムという商品に落とし込むためのフォーマット作りと人的配置もぬかりない。 このレコーディングのために、彼はどうしたか? まず、曲は全曲、モブレイの書き下ろさせた。 2本のトランペットに、1本のテナーサックス。 さて、この3本の管楽器で演奏するには、どんなメロディを書き、どんなアレンジをほどこせば3本の楽器の音色と音域を活かせるだろう? モブレイは一生懸命曲を考えた。アレンジを練った。 だからこそ、モブレイの作った曲とアレンジ枠組みが生きてきたのだろう、ブルースやスタンダードや循環モノの吹きっ放し大会とは一線を画する、“抑制”が二人のトランペッターの間には生まれている。 だから、熱気をはらみながらも、吹きっ放しのお祭り大会に終わっていないのだ。 常に熱気を湛えながらも、決して演奏全体のバランスを欠くことがない。 これがこのアルバムの素晴らしいところ。 さらに、リズムセクションも、 ピアニストがホレス・シルヴァー、 ベーシストにポール・チェンバース、 そして、ドラマーがチャーリー・パーシップという文句なしの布陣。 これで、後方の守りはガッチリと固められた。 勢いと熱気を放出しっぱなしの表現手法がビ・バップだとしたら、その勢いと熱気を最良な形で活かし、“現場”ではなく“作品”としての繰り返しの鑑賞に堪えうる形態に昇華させる試みがハードバップだといえる。 そして、このハードバップという試みをもっとも最良なかたちで実践していたのが、ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオン。 そして、彼の意図を汲み取り、最良の作曲と演奏に貢献したのがモブレイというわけだ。 このアルバムも例に漏れず、ハードバップの最もおいしい箇所が凝縮されているのだ。 それは音だけではなく、ジャケットにも表れている。 3人の管楽器奏者が肩を寄せ合うように密集して演奏を繰り広げているジャケ写も素晴らしいのだ。 |
| (2009/10/29) |
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