DJANGO (Prestige) |
| - Modern Jazz Quartet |
a) piano b) bass c) vibes d) drums |
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Milt Jackson (vib) John Lewis (p) Percy Heath (b) Kenny Clarke (ds) Recorded in New York City; 1953/06/25 1954/12/23 1955/01/09 |
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ジョン・ルイスの名曲、《ジャンゴ》のオリジナル演奏を収録した、モダン・ジャズ・カルテット(以下MJQ)初期の名盤。 そして、個人的には、《ジャンゴ》、そして《ニューヨークの秋》が聴けるという点でも名盤。 《ジャンゴ》という曲は、ジプシーの血を引くギターの名手・ジャンゴ・ラインハルトへの鎮魂曲だが、このアルバムをキッカケに、ジャンゴ・ラインハルトを知った人も多いのでは?もちろん、私もその一人だ。 MJQの魅力は、なんといっても構成美。 優れた格調と調和感を持ち、室内楽的な雰囲気を持っていることが、他のジャズのコンボとは大きく違うところだ。 そして、もちろんこのアルバムにも、その構成美が貫かれている。 全体に漂う優雅で端正な曲想や雰囲気は、ジョン・ルイス独特の美学が反映されているのだろう。 正直に告白すると、私はジョン・ルイスのことを好きだったり嫌いだったりするのだが、このアルバムに漂う雰囲気は嫌いではない。 アルバム中の曲は、53〜55年までの3つのセッションで構成されている。 4部で構成された《ラ・ロンド組曲》。 古典的なムードの《ザ・クイーンズ・ファンシー》や《ミラノ》などの名曲が演奏されているが、個人的にはやっぱり《ニューヨークの秋》がこのアルバムでは最大の愛聴曲となっている。 少し寂しげだけど、まだ暖かさの残る昼下がりを思わせる雰囲気は、とても気持ちが良い。この演奏を聴いて、《ニューヨークの秋》というスタンダードが好きになったほどだ。 MJQのドラマーといえば、コニー・ケイだが、この頃はまだケニー・クラークが叩いていた。このアルバムの次に吹き込んだ《コンコルド》からコニー・ケイとなり、以後不動のメンバーとなる。 名曲《ジャンゴ》は、その後も何度も演奏されているが、スロー・テンポで演奏されているこの初演がやっぱり良いと思う。 ゆったりとしたテンポで、物悲しく奏でられるテーマ。 そして、テーマ終了後に、ミルト・ジャクソンがバイブでソロを取り始めるが、その出だしの数音といったら! 絶妙なタイミングでソロを取り始める、クールなサウンドのバイブ。 ミルトがソロを取り始めた瞬間から、演奏が次第にほぐれてゆく。 この瞬間と、緊張から弛緩への変わり具合が、何度聴いても良いなぁと思う。 このアルバムは、全体的に端正で、抑制されたトーンに貫かれた演奏が続くので(もっとも『ラスト・コンサート』のようなライブ盤を除くと、ほとんどのMJQのアルバムはそうなのだが)、どちらかというとハードでゴリゴリのジャズが好みの私は、これを聴き終わると、ホレス・シルヴァー・クインテットや、コルトレーン、パウエルのようにゴリッ!としたサウンドのアルバムに手が伸びてしまうことが多い。 しかし、逆を言えば、ハードでゴリゴリなジャズを聴いて、湯気が立ち上がっている頭とカラダをクール・ダウンさせるにはうってつけのサウンドにもなるわけだ。 風呂上りのコーヒー牛乳?ちょっと違うか……。 特にミルト・ジャクソンのバイブの響きには、いつも心地良い涼しさと、柔らかい温度を感じることが出来るので、脳味噌や気分のコリをほぐす、良いマッサージとなっている。 そして、このミルトのバイブを引き立てているのは、言うまでもなく、上品で抑制されたバッキング。 ジョン・ルイスを始めとするリズム陣の神妙な演奏との対比効果によって、より一層、ミルトのバイブが光るのだと思う。 |
| (2002/04/10) |
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