UNDENIABLE (Highnote)
- Pat Martino

  1. Lean Years
  2. Inside Out
  3. Goin' To A Meeting
  4. Double Play
  5. Midnight Special
  6. 'Round Midnight
  7. Side Effect

Pat Martino (g)
Eric Alexander (ts)
Tony Monaco (org)
Jeff 'Tain' Watts (ds)

2009/06/26-28
Recorded Live at Blues Alley, Washington, DC


やっぱり、このようなゴキゲンな演奏を楽しめるのはライブ盤が多いね。

ギターとテナーサックスがフロントで頑張り、さらにノリノリなお客さんの雰囲気までもが空気感として伝わってくる名盤といえば、ウェス・モンゴメリーの『フル・ハウス』だが、

フル・ハウス+3 / ウェス・モンゴメリー, ジョニー・グリフィン, ウィントン・ケリー, ポール・チェンバース, ジミー・コブ (演奏) (CD - 2007)
Full House

パット・マルティーノの『アンディナイアブル』も、21世紀版『フルハウス』と言ってしまうと、ちょっと気が早いだろうか?

編成は『フルハウス』はピアノ、『アンディナイアブル』はオルガンという違いはあるものの、ほとばしる熱気とドライブ感は両者ともに優れたギターのライヴアルバムだといえる。

時は2009年6月。
場所はワシントンDCの「ブルースアレイ」。

大昔だが、私もこの店を訪ねたことがある(出演バンドはアジムスだった)。 なかなか雰囲気の良い店で、ニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」よりは、もう少し高級な感じなお店だった。

ここでマルティーノが繰り広げられたマルティーノのライブが封印されたCDを紐解くと、とにかく演奏に熱中している客席の模様まで手に取るように伝わってくる臨場感。

お客さんたちもかなりノリノリの様子。
こういう雰囲気の中で行われるライブっていいよね。

収録されたすべての曲に堕演なし!
というより、欠点探しの目線(耳線?)で聴くだけヤボ。
ライブ当日、店にいたお客の気持ちになって一緒に愉しもうぜ!

そう言いたくなるほどの熱気と演奏なのだ。

演奏されるナンバーは《ラウンド・ミッドナイト》以外は、全曲マルティーノのオリジナル・ナンバーだ。

エリック・アレクサンダーのテナーがブロウし、トニー・モナコのセンスの良いオルガンが疾走し、ジェフ・ワッツのドラムが快適なグルーヴを提供する。

そして、いつものマルティーノ節。
出た〜!
しょっぱなから快調に飛ばすマルティーノのギターは、まったくもって快調、健調、快速調。
いつものように饒舌で、丸く太くアタックのある音色には一点の迷いも曇りもない。

ウェス的ニュアンスを醸しだしながらゴキゲンにドライブする1曲目から、このアルバムに引き込まれること請け合い。
客席からの声援も熱気に拍車をかける。

ミドルテンポの2曲目も良し。
3曲目のブルースではトニー・モナコのオルガンが大活躍。マルティーノのギターは、グラント・グリーンを彷彿させる瞬間もあるが、これはご愛嬌?

ダークな魅力を放つ《ダブル・プレイ》。これも、十全にマルティーノならびにサイドメンの魅力が醸し出た名演だと思う。
とにもかくにもマルティーノの正確な速射砲的ギターの集中砲火を浴びよう。
負けじと応えるアレクサンダーも男だ。

オルガン好きにはヨダレものの演奏な《ミッドナイト・スペシャル》。これも音にどっぷりと浸かって、快適な快楽ジャズタイムを堪能しよう。

このアルバム唯一のスタンダードナンバー《ラウンド・ミッドナイト》を聴くと、どうしてもウェス・モンゴメリーのオルガン・トリオでの演奏が思い浮かんでしまうが、このナンバーはオルガンとギターにも似合う曲なのだとつくづく思う。

一曲一曲がすべて印象的な内容なうえに、全体の構成も飽きの来ない流れの内容のこのアルバムは、メンバーの人種的白黒を度外視し、演奏の感触のみから感じるニュアンスは、一言「黒い!」。

心地の良いコクとグルーヴ。
ノリ良く、ゴキゲンな音楽好きな音聴きは、迷わずゲットすべし!
(2011/11/18) 

Pat Martino | Wes Montgomery | Grant Green | Jazz Blog | Cafe Montmartre

←backward
homeJazz Albums

forward→


Copyright(c) Kumo Takano,
All Rights Reserved.