MAGGIE'S BACK IN TOWN! (Contemporary)
- Howard McGhee

  1. Demon Chase
  2. Willow Weep For Me
  3. Softly,As In A Morning Sunrise
  4. Sunset Eyes
  5. Maggie's Back In Town
  6. Summertime
  7. Brownie Speaks

Howard McGhee (tp)
Phineas Newborn Jr. (p)
Leroy Vinnegar (b)
Shelly Manne (ds)

1961/07/26

ジャケット通りの内容。

ジャケットの写真を見ると、まるでアメリカの田舎に住む気のいいおっさんのような風貌のハワード・マギーがいる。
にこやかに。そして、なにやら楽しそうにトランペットを片手にバカンスを楽しんでいるようなシチュエーションだ。

この楽しげで陽気なマギーの姿とおり、終始ゴキゲンな演奏を肩の力を抜いて楽しめるアルバムだ。

タイトルからも想像がつくように、麻薬中毒で第一線から遠ざかっていたハワード・マギーの復帰作だ。
『マギーズ・バック・イン・タウン』。
マギーのカムバックを三文オペラ『匕首マッキー』の登場人物・マッキーにひっかけたタイトルなのだろうか?

かつては、ビ・バップ時代に名を馳せたトランペット奏者の彼。
かなり尖がったイメージのツッパリ伊達男といった風情のマギーも、このジャケ写を見る限りでは、いい感じのオッサンだ。
個人的には、ビ・バップ全盛期のハワード・マギーに対しては、田代まさしや『ヤッターマン』のボヤッキーをより精悍にした印象を抱いていた私だが、この写真のマギーはそのような面影はまったくない。

かつては、セントルイスから出てきたばかりの“金持ち坊や”マイルス・デイヴィスに、白人女から金を巻き上げる「ヒモ道」を教えたワルでワイルドな兄貴も、ここではいい具合にカドが取れて、「昔はさんざんワルさをしたものさ」などと今にも語りだしそうな風貌だ。

フィニアス・ニューボーン、リロイ・ヴィネガー、シェリー・マンというコンテンポラリーの一流リズムセクションをバックに従えたマギーは、なんの気負いも衒いもなく、カラッと晴れやかな気分でブルース、スタンダードを吹いている。
スムース&リラックス。

時折、フィニアス・ニューボーンが意識に引っかかる「ゴリン!」とした特徴的なピアノを弾く以外は、スムースに演奏が流れてゆく。
この流れ具合が非常に心地よい。

個人的には、ピリッとミュートの利いた《朝日のように爽やかに》と《サマータイム》、ウォーミングアップ風のブルース演奏《デーモン・チェイス》が好きだ。
(2003/02/15) 

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