LIVE AT MONTMARTRE (Steeple Chase)
- Jackie McLean

  1. Smile
  2. Das Dat
  3. Parker's Mood
  4. Confirmation
  5. Closing

Jackie Mclean (as)
Kenny Drew (p)
Bo Stief (b)
Alex Riel (ds)

1972/08/05

ブルーノートに吹き込んだ『デーモンズ・ダンス』以降、5年間の録音のなかったジャッキー・マクリーン(as)。

その間、マクリーンは大学で教鞭をとっていた。

1972年、久々にレコーディングを再開したレーベルは、ニールス・ウインターが立ち上げたデンマークの新生レーベル、スティープル・チェイス。

このスティープル・チェイスの記念すべき第1枚がマクリーンのライブなのだ。

初回プレスのレコードは、ジャケットは薄手のペラペラな紙で作られていた。

ブルーノート時代の後期に、新主流派の若手たちと共演していた頃のマクリーンのプレイと比較すると、アドリブのアプローチがそれ以前に戻っているというか、きわめてオーソドックスな50年代ハードバップ期のスタイルに近い。

パーカー・フレーズも散見され、「70年代に蘇る、胸のすくバップ!」といった趣きだ。

とくに、後半の《パーカーズ・ムード》や《コンファメーション》などのバップチューン、というより、パーカー曲を取り上げるあたり、久々のレコーディングに臨んだマクリーンは、一度、自からの原点に回帰しているかのようだ。

ヨーロッパに活動拠点を移していたピアニスト、ケニー・ドリューの勢いあふれるサポートを得たマクリーンは、高音部は甘い音色でせっつくように、低音部はダーティにドスを効かせる。

熱気を帯びた演奏には違いないが、ライブの勢いも手伝ってか、いささか荒削りなところもある。
特に、アレックス・リールのシンバルワークがちょっと雑だし、演奏のテンポも熱を帯びるにしたがって、少しずつ走りはじめる。

また、2曲目のベースのバッキングの位置がズレている箇所があったりと、結構“やっつけ”な感じの否めない、ジャムセッションに近いニュアンスも散見される。

しかし、このようなどちらかというとマイナスな要因ですら、マクリーンの熱を帯びたプレイの前には、プラスに転化され、思わず拳を握り締めて聴き入っている自分がいる。

長尺演奏が多いが、レコードの片面単位で聴けば、ジャズ喫茶でコーヒーを飲みながら、集中して聴くにはちょうど良い時間配分。
とにもかくにも大音量で「ジャズな熱気」を浴びて欲しい。
(2008/07/23) 
(加筆修正 2010/02/11) 

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