JUNIOR (Verve) |
| - Junior Mance |
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Junior Mance (p) Ray Brown (b) Lex Hamphries (ds) 1960/7月 |
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以前、来日したジュニア・マンスを聴きに行ったことがある。 この盤の印象が強かったせいか、ジュニア・マンスといえば“《ウィスパー・ノット》の人”と思っていた私だが、その時のライブも、彼は《ウィスパー・ノット》を弾いていたので、妙に嬉しい気分になった。 そして、40年前に録音された『ジュニア』と、ほとんど変わらない味わいを保っていたのにも、また驚いた。 《ウィスパー・ノット》はベニー・ゴルソンの名曲だが、曲のトーンがジュニア・マンスのピアノとピタリと一致していると思う。 マイナー調の印象的な旋律だが、あまりオーバーに弾き過ぎると下品になってしまう。 アーシーな味。少し悲しく、少し怠惰なニュアンスぐらいがいい。 ジュニア・マンスのピアノが、まさにピッタリだ。 もしかしたら、彼自身、《ウィスパー・ノット》が自分自身のトレードマーク曲として聴衆に期待されていることを自覚していたのかもしれない。 ベッタリと黒いのではなく、ジンワリと黒い味を醸しだすジュニア・マンスのピアノ。 決して、オーバーな表現はしないし、遊びや手癖フレーズも弾かない。 端正で上品ですらある。しかし、聴いているうちに、じっとりと汗が滲み出ている。 そんなテイストのピアノは、一言で言えば地味な部類に属するのだと思う。 しかし、録音から40余年経った今でも、確実に耳の肥えたジャズ・ファンの耳を魅了しつづけているのは、ホンモノの証明。時代を超えて、人の心を揺さぶる確かな力を持った演奏なのだと思う。 レックス・ハンフリーズの的確なサポートに、きっちりとツボを押さえたレイ・ブラウンのベースワーク。 職人気質なリズムセクションも堪能できるアルバムでもある。 |
| (2002/05/27) |
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