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| - Ken McIntyre |
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Ken McIntyre (as,fl,oboe,basoon) Jaki Byard (p) Reggie Workman (b) Andrei Strobert (ds) 1975/06/23 |
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ケン・マッキンタイヤーの魅力は、つかみどころのないところにあると言えるかもしれない。 「なんだかよく分からないけれども、気がつくと全部聴いてしまっていた」 そんな言葉を発せさせる不思議な吸引力が彼の音にはある。 マルチ・リード奏者の彼は、難解なイメージが先行しがちだが、じつはまったくそんなことはない。 彼の本質は鼻歌にあり。 アルトサックスを吹こうが、オーボエ吹こうが、バスーンを吹こうが、はたまたフルートを吹こうが、それらの楽器は、あくまで彼の鼻歌の延長線上にある音色発信機でしかない。 彼は、自分の鼻歌にもっともふさわしい楽器を選び、吹く。 あたかも画家が、描きたい絵に合わせて筆や絵の具を選択するように。 飄々とした持ち味、とらえどころのない浮遊感と、時折見せる、笑ってしまうほどの単純なフレーズ。 スティープルチェイスから出ているこの『ホーム』は、マッキンタイヤーの「鼻歌オムニバス盤」ともいえる内容で、トータルの収録時間が40分に満たないにもかかわらず、収録曲が10曲と多め。 つまり短めの演奏時間のナンバーがズラリと収録されているので、気軽に楽しめる内容だと思う。 緊張感のある引き締まったテーマのものから、ちょっとエスニックなテイストの漂うもの、ラテンリズムのナンバーまで、多彩なマッキンタイヤーの「鼻歌」が並ぶ。 しかし、色とりどりなようでいて、そのじつモノトーンに音世界が統一されている。 その理由の一つは、マッキンタイヤーのアドリブにある。 終盤に近づくにつれ、高音域を多用してエキサイティングに、時にはフリーキーに盛り上げるという展開がそういう印象を抱かせてしまうのだろう。 それともう一つは、リズムセクション。 そこはかとなく、重たいリズムセクションの貢献度がアルバム全体にもたらす効果は大きい。 奔放なマッキンタイヤーの吹奏をジャキ・バイアードのがテキパキとサポートし、ヌルリとしたレジー・ワークマンが、演奏全体に独自の彩色を施しているのだ。 地味だが、不思議な空気を提供してくれるワンホーン・カルテット。 あまり店頭で見かけることのないアルバムかもしれないが、中古CDコーナーをくまなく探せば、驚くほど廉価な値段がつけられていることもあるので、要チェックアルバムの1枚に入れておいてはいかがだろうか? そこはかとなくヘンで、文句なしに面白いアルバムなのだから。 |
| (2009/05/03) (加筆修正 2010/01/27) |
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