BOOK OF BALLADS (Kapp) |
| - Carmen McRae |
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Carmen McRae (vo) Don Abney (p) Joe Benjamin (b) Charles Smith (ds) with Frank Hunter Orchestra 1958/12/01 |
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ヴォーカルには、最初に聴いた瞬間から虜になってしまう掴みの良いタイプの歌手と、何度も聴いているうちに少しずつ良さが分かってくるタイプに大別されると思う。 前者は、ヘレン・メリルやエラ・フィッツジェラルドなどが筆頭に挙げられるだろうし、後者のタイプの代表といえば、ビリー・ホリデイやニーナ・シモン、あるいはカーメン・マクレエもそのタイプに属するのではないかと思う。 カーメンのちょっと素っ気ない歌唱、しかしそのじつ、耳を凝らすと、情感のコントロールと匙加減が巧みで、隅々まで気配りの効いた歌唱は、やはり一度聴いただけではなかなかそこまで気がつかないこともあり、ゆえに、その奥行きの深さが通好みのジャズヴォーカルとされるゆえんなのだろう。 とりわけ彼女はバラードの名手としての評価が高く、知的に隅々までコントロールの行き渡った歌唱と、その捌きっぷりが前面に出過ぎない表現は、まさに「巧い!」の一言に凝縮される。 そんなカーメンのバラード表現をじっくりと味わうのであれば、キャップレーベルに彼女が36歳のときに録音した『ブック・オブ・バラッド』がお薦めだ。 ドン・アブニーのピアノトリオや、ストリングスをバックにカーメンはじっくりと、丁寧にバラードを歌う。 溢れ出る情感を巧みにセーブしつつ、聴き手の心に訴えかける抑制の効いた歌唱はまさに第一級の表現力。 ストリングスが暖かさを演出し、聴き手の心を和ませる。 まさに彼女を代表する1枚でもある。 《バイ・マイセルフ》、《イズント・イット・ロマンティック》、そして、マット・デニス作曲の《エンジェル・アイズ》等がおススメナンバー。 |
| (2011/04/16) |
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