LATIN SOUL (Prestige New Jazz) |
| - The Latin Jazz Quintet |
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Bobby Capers (as) Will Coleman (vib, melodica) Artie Jenkins (p) #1-6 Jose Ricci (p) #7-8 Bill Ellington (b) Ernest Phil Newsom (ds, timb) Juan Amalbert (conga, ldr) 1960/12/6 #7-8 1961/05/23 #1-6 |
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ラテン・ジャズ・クインテットといえば、モダンジャズファンの多くは、エリック・ドルフィーとも共演歴のあるグループという認識が強いのではないだろうか? エリック・ドルフィーの行先不明なミステリアス・プレイと奇妙に調和した涼しげなラテンサウンドのアルバム『キャリベ』をライブラリーに加えているマニアは少なくないと思う。 しかし、これ1枚だと、ドルフィーの影が強すぎて、ラテン・ジャズ・クインテットというグループの本質は見えずらい。 いや、じつは、『キャリベ』にこそ、「どんなときもマイペース」という本質が色濃く表れてはいるのだが、ドルフィー抜きのサウンドの肌ざわりはどうなのかというと……、 もう少しのほほ〜んと気持ちの良いラウンジ・ミュージックとでもいうべきアンサンブルを奏でるゴキゲンなバンドなのかと思いきや、意外や意外、ビシッと統制の取れた強固な演奏力を誇るバンドなのであった。 もちろん、表面上の音の肌ざわりは、和み&リラックスなのだが、演奏のまとまりはビシッとタイトだ。 数年前、タイに出張し、ホテルの部屋で缶詰になっていたときのことだ。 私は、昼から夕方まで、ある案件で待機状態だった。 ま、部屋はスイートで、だだっ広いオフィス机があったので、待機中は他の仕事を捌くことができたので退屈することはなかったのだが、それにしても空調の行き届いた室内とはいえ、部屋から見下ろすバンコクの街なみとそこから醸し出る微妙なまったりとした空気。 肌は暑くはないのだが気分は暑く、いつしか喉はビールを欲していた。 しかし、半ば仕事状態でもあるわけなのでビールを飲むわけにもいかず、たまたまPCの中に入れていたラテン・ジャズ・クインテットを聴いて気分上の暑さをしのぐことにした。 ヴァイブの涼しげなサウンドと、心地の良いうねりを加えるパーカッションが大活躍。 曲によっては、メロディカも演奏に加わり、なんというかB級テイストなチープさが漂いつつも、サウンドテイストがバンコクの空気感にピッタリと溶け合い、しばし聴きいってしまった記憶がある。 ジャケットの女性が能天気な顔してボンゴを叩いている姿は、半ば白痴的でもあり、音楽も開放的な緩さが横溢した内容かと思いがちな内容だが、さにあらず。 まずは、マイルスの有名曲《マイルストーンズ》のシャカリキっぷりに身を正す思い。思わず身体が上下に動きだす。 アタックの強いウィリー・コールマンのヴィブラフォンが清涼感たっぷりに疾走するソロなどは、もういっちょ仕事がんばるか!という気分にすらさせてくれる。 もちろん、ビールと枝豆をつまみながらまったりと聴いても心地よい音源ではあるのだが、PCに向かってメールなどを打っている時に鑑賞しても不思議とやる気の出る音楽だったことを発見した。 さらに後半の目玉の《レッド・トップ》のマンボ全開のリズムは、快楽的でありながらも演奏にはストイックな姿勢が通底しており、まさに半分ビジネス、半分暇つぶし状態だった私の状況にピッタリの音楽テイストだったのだ。 ジャズとはいえ、鑑賞よりもダンス向けのラウンジミュージックだと侮るなかれ。ラテン・ジャズ・クインテットの『ラテン・ソウル』は、かなりキビキビと快活な内容だ。 |
| (2009/02/17) |
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