空中浮遊 (TDK! Records)
近藤等則&チベタン・ブルー・エアー・リキッド・バンド

  1. 楽々々
  2. 七拍子
  3. 軽快足踏組曲
  4. 瀬戸内Blue
  5. 若い娘のハネ踊り
  6. 空のワレ目
  7. エライコッチャ

Tibetan Blue Air Liquid Band
近藤等則 (tp)
渡辺香津美 (g)
Rodney Drummer (b)
豊住芳三郎 (ds)

1983/06/19-23

近藤等則の『空中浮遊』の全体を貫く「ほにゃりら」さ加減がとても好きだ。
曖昧な輪郭を描くトランペットと、それを支えるリズム隊の対比の妙。
同じミュートやワウをかましたトランペットでも、近藤等則のトーンは、マイルスのそれとは対極の位置で空中を漂っている。

旋律も「お猿のかご屋」を彷彿とさせる和風メロディばかりだが、なんだ「ほにゃりら」なトランペットで奏でられると、時代性や地域性が希薄になってくるので、面白い。
エフェクトをかけたベースの音色も「ズン!」じゃなくて「ぼにっ!」とした感じ。
「そこに存在している低音」ではなく、「手で触れるような低音」のような感触だ。
そういえば、このベーシストの名前、ベーシストなのに、ロドニー・ドラマーっていうんですね。…どうでも良いことだけど。
このベース、何の予備知識無しに聴いたときは、ビル・ラズウェルかな?と、一瞬思ったが、なかなか良いセンスしていると思う。

渡辺香津美のギターのしなやかなバッキングも、とても良い効果を出しており、近藤のトランペットの音色と合わさると、文字通り、気持ちの良い「浮遊」感を味わえる。

とにもかくにも、悪い意味じゃなくて、何も考えずに気楽に音楽を聴きたいとき、それも単なるBGM的なのじゃ飽き足らず、内容的にも充実したものを聴きたいときには、近藤等則の『空中浮遊』が良い。
(2002/05/23) 

近藤等則 | Jazz Blog | Cafe Montmartre

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