CURE JAZZ (Victor Entertainment) |
| - ua × 菊地成孔 |
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UA (vo) 菊地成孔(sax) 佐々木史郎 (tp) #6,7,9 斉藤幹雄 (tp) #6,7 牧原正洋 (flh) #9 河合わかば (tb) #6,7,10,11 青木タイセイ (tb) #6,7,9,10,11 阿部雅人 (horn) #6,7,10,11 吉永雅人 (horn) #6,7,10,11 関島岳郎 (tuba) #11 荒川洋 (fl) #6,8 渡辺泰 (fl) #8 最上峰行 (oboe) #8 坪口昌恭(p) #1,2,3,4,5,6,7,8,9,12 中牟礼貞則 (g) #6 鈴木正人(b) #1,2,3,4,5,6,7,8,9,12 安保龍也 (contrabass) #8 藤井信雄(ds) #1,2,3,4,5,6,7,8,9,12 芳垣安洋 (per) #3,5,10 高良久美子(per) #3,5,10 大儀見元 (per) #9,10 島田真知子 (vln) #1,3,8,12 花田和加子 (vln) #1,3,8,12 井上桐子 (vln) #12 小松美穂 (vln) #12 寺田由希子 (vln) #12 赤坂智子 (viola) #1,3,8 木佐貫美保 (viola) #1,3,8 中木健二 (cello) #12 木村茉莉 (harp) #1,3,8,11 中島ノブユキ (arr) #1,3,6,7,8,10,11,12 (cembalo) #8,12 (org) #10 2006年 |
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私の周囲には、菊地成孔の本は読んだことあるけど、肝心の音楽は聴いたことがないって人が多い。 一昔前の山下洋輔もそうだった。 「本は面白いけど、で、音楽ってどうなの? ドシャメシャらしいけど。」 こういう質問、何人の人からされたことか。 あ、そういえば、菊地成孔も、山下洋輔のグループに在籍したことがあったんだ。 やっぱり、山下“一派”っていうの、あるのかな? ジャズ喫茶だと、“吉祥寺派”とか“四谷派”などと分類されているらしく、“四谷派”には、書き物する人が多いというのが世間的な認識らしいが、“山下派”もそうなのか!? 山下派、とは要するに、音より文章のほうが面白い(笑)。 ……あ、それって禁句か!?(大爆笑) いや、もちろん、音だって面白いですよ(面白くないものもあるけど)。 でもね、彼らから音楽を取り上げ、「今日からお前は文筆業だけに専念しろ」と拳銃突きつけたとしても十分に、いや十分以上に稼いでいけるだけの筆力が彼らにはあるっていうことナノデス。 で、菊地成孔の『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』や『スペインの宇宙食』、あるいは、講演をまとめた『憂鬱と官能を教えた学校』や『東京大学のアルバー・トアイラー』、あるいは頑張って『M/D』などを、とにもかくにも読んだ、と。 面白い人だなぁ、んじゃ、次は音のほうを聴いてみんべ、と思った、と。 アルバム、ジャズからポップスまで色々出ているなぁ。でも、はずしたくないし、どれを聴こうかな、と迷った、と。 そういう方には、コレをオススメしたい。 ん〜? UA(うーあ)? ジャズのアルバムじゃないんじゃないのぉ? いえいえ、ムードは濃厚にジャズ。 べつに、スタンダードがたくさん入っているから、ってわけじゃないよ。 あ、でもスタンダードを演奏する菊地のテナーを聴くことによって、ジャズサックス奏者としての菊地成孔の資質を伺えるかもしれない。 わりとサックスはオーソドックスです。 エキセントリックな切り口のアルバムが多そうな印象を抱く人は多いかもしれないが、サックスのプレイそのものは、それほどエキセントリックというほどのものでもない。 わりと基礎を大事に積み上げてきているな、という感じ。 破壊的、フリーキーな暴力性を感じさせる音も出すが、よく聞くと、それは周到にコントロールされた「破壊的っぽそうな音」。 その音が、彼のサックスに宿る本質的に宿る「音のパワー」なのかというと、それはちょっと違う気がする。 しかし、だからといって、それがダメだいうわけでは決してなく、逆に周到に練られた音の演出への眼差しがあるからこそのボルテージとトーンコントロールが巧みなのだともいえる。 そして、このような眼差しがあるからこそ、このアルバムに宿るムードと、心地よさは、UAの良さを十全に引き出しつつも、自身のサックスプレイを効果的にプレゼンテーションしようという意図が、きれいに音として反映されている。 だからこそ、“最初に聴くとイイかもしれない菊地アルバム”として、「菊地成孔」に興味を持った人にオススメできる、最初の1枚、なのかもしれない。 UAのヴォーカルはもとより、中島ノブユキのアレンジの妙も楽しめるアルバムでもある。 しかし、12曲は多い。 正直、途中で飽きる。 1度に聴ききれるボリュームではない。 少なくともアルバム全編を最初から最後までは集中して聴けるほどのアレンジ、構成、流れにはなっていない。 もう少し大胆に曲数を削ぎ落とし、ノンストップで楽しめる流れになれば、もっと良いアルバムになったのに、と思うと残念。 |
| (2009/04/16) |
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