BUTTERFLY (Sony Music) |
| - 笠井紀美子 |
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笠井紀美子 (vo) Herbie Hancock (key,vo) Bennie Maupin (sax,bcl) Ray Obiedo (g) Webster Lewis (key) Paul Jackson (b) Alphonse Mouzon (ds) Bill Summers (per) 1979/10月 |
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日本人の女性ヴォーカルがハービー・ハンコックと共演。 そそる企画だ。 ただ、「笠井紀美子 with ハービー・ハンコック」という表記からもわかるとおり、笠井紀美子がハービー・ハンコックのバンドをバックに従えたアルバムというよりは、ハービーのバンドに笠井が客演したといったニュアンスが強い。 笠井の歌唱は、たしかにソウルフルだが、パワフルな歌唱とは言い難い。 どちらかというと、デリケート。線が細い。 同じソウルはソウルでも、アレサ・フランクリンのようなパワフルさよりは、ミニー・リパートンのような繊細さを感じさせるヴォーカルだ。 もっとも、スタティックさを強調したアレンジの《処女航海》や《ハーヴェスト・タイム》においては、そんな彼女の持ち味が生かされ、デリケートなニュアンスがよく出ていると思う。 アップテンポの曲をパワフルに歌うよりも、スローなテンポでじっくりと聞かせる曲が似合うタイプの歌手だと思う。 79年にハービーが来日したときに製作されたアルバムで、《アイ・ソート・イット・ワズ・ユー》や《サンライト》など、ハービーファン、およびヘッドハンターズ・ファンにはおなじみのナンバーが目白押しだ。 さらにスティーヴィー・ワンダーの《アズ》にまでもトライしているのが嬉しい。 ま、難しいことは考えずに、ゴキゲンで楽しいアルバムとして、ドライブやパーティの友にすればいいんじゃないかな。 たしかに笠井のヴォーカルのパンチは弱いかもしれないけれども、やっぱり、一曲目の《アイ・ソート・イット・ワズ・ユー》が流れた瞬間から、私の心はうきうきと楽しく心躍る。 ポール・ジャクソンの太くて安定したベースワークはとても気持ち良いし、ハンコックのヴォコーダーを通したヴォーカルと、笠井のスキャットの応酬もなかなかスリリングだ。 この1曲だけでも、買いのアルバムです。 まったく違う曲として蘇っている《処女航海》に興味のある方も、どうぞ。 |
| (2005/04/30) |
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