SIXTUS (Emarcy) |
| - Peter Johannesson |
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Peter Johannesson(ds) Magnus Boro(tp) Peter Asplud(flh) Anders Kjellberg, Hakan Nyqvist, Tommy Knutsson (frh) Nils Landgren(tb) Magnus Lindgren(ts) Johan Horlen(as) Herbie Hancock(p) Max Schultz(g) Markus Wikstrom(b) Bertil Strandberg(euphonium) 1995/02/07-09 in KMH-studio, Stockholm |
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スウェーデンのドラマー、ペーター・ヨハネソンのリーダー作。 というよりも、ハンコックのピアノを聴くためのアルバムと言っても過言ではない。それだけ、ハンコックのピアノは狂ったように凄いのだ。 ハービー・ハンコックさん、ヒップホップやドラムンベースもいいけどサ、出来れば、自分のリーダー作でこういうブッ飛んだアコースティック・ピアノを弾きまくって欲しいものだが、今から7年近く前に、北欧でこっそりとサイドマンとして、こんなに大暴れをしていたとは……。 ハービーとヨハネソンの出会いは古く、1976年に初めて出会ったとき以来、ハービーはペーターの才能を高く評価し、親交を結び続けていたのだという。 本作では、もちろん、リーダーのペーター・ヨハネソンも頑張っている。 そう、「凄い」とか「うまい」という表現よりも、「一生懸命頑張っている」といった形容が相応しい。決して悪い意味ではなく。 リズムの刻み方や盛り上げ方に、一瞬トニー・ウイリアムスやジャック・ディジョネットかな?とも思える瞬間もあるにはあるが、このノリは、本場アメリカのジャズマンのノリとは明らかに違う。 アルバムの裏ジャケットや、ライナーの写真を見ると、ヨハネソンは、なんというか官僚的な公務員タイプともいうべき、生真面目な風貌。 こんな折り目正しそうで、冗談も通じなさそうで、なんとなく弱っちそうな人がジャズを?と一瞬思ってしまうが、ルックスとは裏腹に、なかなか格好いいドラムを叩いている。 オカズの入れ方からも、繊細さも感じるが、出るところはドバーッと出てくる豪快な瞬間も。ただし、その豪快さはちょっと荒いような気もするが、そのギャップが彼の魅力なのかもしれない。 特にハービーのソロのバッキングに回ったときの張りきりようといったら! 「負けないぞ〜、負けないぞ〜、負けないぞ〜!」という気迫がひしひしと伝わってくる。 でも、途中で息切れしてしまう演奏もある(笑)。 特に一曲目。 ハービーのピアノソロがちょっと長めなのだが(でも最高!)、ヨハネソンのドラミングもハービーに煽られてか、それともハービーを煽ってか、それとも相乗効果なのか、とにかく気合いの入ったドラミングで、これでもか、これでもかと、細かくオカズをいれつつ、スピード感のあるドラミングを展開している。 前半から中盤にかけては、本当に両者のつばぜり合いといった感じで、攻めるハービー、負けずに攻め返すヨハネソンのプレイがとてもスリリングだ。 ところが、後半になると、ちょっとヨハネソンが疲れてくる(笑)。 ハービーは相変わらずガンガンと攻めまくるのだが、ヨハネソンは前半で見せた勢いが少しだけ影をひそめ、なんだか防戦に回っているような感じも。 オカズもだいぶラフになってきて、でっかくシンバルを「シャーン!シャーン!」と叩いてばかりな感じもする。 もっとも、彼には申し訳ないが、そういうところが聴いていて微笑ましいし、大物ハービーを相手によく頑張った!とエールを送りたくなってしまうのだ。 ハービー、ヨハネソンのプレイだけでも充分に楽しめるアルバムだが、曲とアレンジも楽しみたい。 ペーターと盟友のギタリスト、マックス・シュルツのオリジナル曲が中心に収録されているが、曲もアレンジもなかなか良い。 緻密に練り上げられたアレンジだが、決して難解ではなく、ドラマティックな展開を念頭に置いたようなアレンジなので、むしろ聴きやすい。 そんな意味でも、ペーターの作曲・アレンジの才能も堪能出来る作品だと思う。 もっとも、やっぱりピアノのソロが凄いことと、録音のバランスがピアノの比重が高めになっていることもあり、どうしてもハンコックのピアノに耳が吸い寄せられてしまうのだが……。 最後に一言。 北欧で、しかも、人のアルバムで好き勝手なことばかりやって暴れていないで、自分のアルバムでもこれぐらいのピアノを聴かせて下さいよ、ハービー・ハンコックさん! |
| (2002/03/23) |
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