THE MAGNIFICENT THAD JONES VOL.3 (Blue Note) |
| - Thad Jones |
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Thad Jones (tp) Gigi Gryce (as) except #5 Benny Powell (tb) except #5 Tommy Flanagan (p) except #5 Barry Harris (p) #5 George Duvivier (b) except #5 Percy Heath (b) #5 Elvin Jones (ds) except #5 Max Roach (ds) #5 1956/07/14 #5 1957/02/02 #1-4 |
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マイルドな音色で、印象的なロングトーンを織り交ぜながら、丁寧にフレーズを積み重ねてゆく印象が強いトランペッター、サド・ジョーンズ。 事実、このアルバムでも2曲目の《イル・ウィンド》や、ラストの《アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー》では極上のバラードプレイを披露している。 しかし、サドの持ち味はそれだけにあらず。 エルヴィン効果! とでも言うべきか。 まずは《レッツ》から耳を通してみて欲しい。 サドの弟のドラマー、エルヴィン・ジョーンズが叩き出す躍動感溢れる《レッツ》こそが、このアルバムの目玉なのだ。 まるで汗の飛び散る4歳年下の弟が叩き出すリズムに鞭打たれ、パリッ!と引き締まったトランペットを吹きまくるサド・ジョーンズは、兄貴とリーダーの貫禄を充分に保っている。 エルヴィン・ドラムに煽られ、負けじとついてゆくベニー・パウエルのトロンボーンがほほえましく、柔らかな音色でエキサイティングなアドリブを繰り広げるアルトサックスのジジ・グライスの奮闘ぶりも聴き逃せない。 いずれにしても、フロントの管楽器奏者3人から良いプレイを引き出しているエルヴィンの脈打つドラミングは「素晴らしい!」の一言に尽きる。 もちろん、この《レッツ》におけるスティック捌きも素晴らしいが、バラードにおけるブラッシュワークも見逃せない。 まるでブラシのワイヤーの一本一本が生き物のごとく、しなやかな弾力を見せつける《イル・ウィンド》も、エルヴィンの隠れたもう一つの才能。 バラードを丁寧に歌い上げるサドの背後で、静かなる生命力を提供しているのは、まぎれもなくエルヴィンのブラシだ。 ジャケットからも地味な印象を受けるアルバムかもしれないが、エルヴィン・ジョーンズの参加が、このアルバムに大きな躍動感とメリハリを与えていて、聴くたびに大きく身体が揺れること必至なのだ。 ちなみに、このアルバムのタイトル『ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ vol.3』は、タイトルの「vol.3」を見ると「vol.2」はないのか?と訝しく思うだろうが、「vol.2」がタイトルについたアルバムは存在しない。 鳩だらけのジャケット『マグニフィセント・サド・ジョーンズ』が「vol.2」にあたるのだろう。 『マグニフィセント・サド・ジョーンズ』のレコーディングで収録されなかった《アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー》がラストに収録されている。 この時のパーソネルは、ドラムスがマックス・ローチで、ピアノがベースがパーシー・ヒース。そして、ピアノがバリー・ハリスだ。 バリー・ハリスの伴奏もなかなか素敵。耳が吸い込まれる。 |
| (2011/01/07) |
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