JO JONES TRIO (Everest→Absord Music Japan) |
| - Jo Jones |
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Jo Jones (ds) Ray Bryant (p) Tommy Bryant (b) 1959年5月 |
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ついつい口もとが緩んでしまう、ほのぼのしたテイスト。 名人芸ともいえる、心地よく深いクッションのあるリズムを叩きだすのは、カウント・ベイシー楽団のリズムの一翼を担ったパパ・ジョー(ジョー・ジョーンズ)。 彼のブラッシュワークには、本当に惚れ惚れとしてしまう。 「すげーっ!」という感心よりも、あくまで、「う〜ん、気持ちいい」な気持ちが先に立つ。 この、ドッシリ、モッコリとしたフィーリングには、ほどよく黒くてアーシーなレイ・ブライアントのピアノがよく似合う。 同時に、トミー・ブライアントの大きな歩幅のベースも、カンザスシティで日向ぼっこをしているような、そんな大きくのんびりとしたフィーリングが全編にみなぎっている楽しいアルバムが、『ジョー・ジョーンズ・トリオ』なのだ。 シンプルで、それほど複雑なことをやっているわけではない。 しかし、この柔軟性、弾力性、躍動感はどうだ! ジャケットに映るパパジョーの笑顔が、そっくりそのまま音になってこちらに畳み掛けてくる。 うーん、いい気分。 ゆったりとしたテンポと、速いテンポの2種類のバージョンが楽しめる《アイ・ガット・リズム》。 とくに、速めのテンポのブラッシュ捌きは軽快で、名手ならではの技。 同様に、《ビ・バップ・アイリッシュマン》のブラシ捌きも素晴らしい。 シュッ、シュッ、サッ、サッ! この力強くスネアの皮の擦れる音の、なんとも気持ちの良いこと。 時おり、シンバルのトップを、カツーン!と叩く音も気持ちいい。 そして、柔軟なビートを生み出すだけではなく、繊細なサポート、気配りも見逃せない。 出来るだけ大音量でブラシの音にひたりたいものだ。 レイ・ブライアントのしっとりとしたアプローチのピアノをフィーチャーした《グリーン・スリーヴス》や、《エンブレイサブル・ユー》も悪くはないが、せっかくドラマーがリーダーなんだから、もっとパパ・ジョーンズのドラミングを聴かせる編集にして欲しかった。 ……というのが、唯一のこのアルバムに対しての贅沢な不満といえば不満。 もっとも、何度も聴いているうちに、ブライアントのソロも、カレーの上の福神漬やらっきょうのように、良い箸休めにも感じてくるが……。 30数分の短い時間の中、ゴキゲンなジャズをたっぷりと味わえることを約束してくれる好盤だ。 なお、日本で発売されているCDは(アブソードミュージックジャパン) 、『ジョー・ジョーンズ・トリオ』はサブタイトルとなっており、メインタイトルは『アイ・ガット・リズム』となっている。 |
| (2008/07/08) (加筆 2010/01/22) |
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