THE EMINENT J.J.JOHNSON VOL.2 (Blue Note) |
| - J.J.Johnson |
|
|
#4,5,10 Jay Jay Johnson (tb) Clifford Brown (tp) Jimmy Heath (ts,bs) John Lewis (p) Percy Heath (b) Kenny Clarke (ds) 1953/06/20 #9 Jay Jay Johnson (tb) Wynton Kelly (p) Charlie Mingus (b) Kenny Clarke (ds) "Sabu" Martinez (conga) 1954/09/24 #1,2,3,6,7,8 Jay Jay Johnson (tb) Hank Mobley (ts) Horace Silver (p) Paul Chambers (b) Kenny Clarke (ds) 1955/06/06 |
|
|
|
「vol.1」がビ・バップ的色合いが強い内容だとすると、この「vol.2」は、ハードバップ的色合いの強い内容といえる。 簡単にまとめてしまうと、演奏の熱気、スリリングさに比重を置いた選曲が「vol.1」だとすると、「vol.2」のほうは、よりメロディアスなナンバーや、演奏のアレンジに重きを置いたナンバーが多く、このニュアンスの差が、「赤いvol.1」と「緑のvol.2」のアルバムにおける分かりやすいキャラクターの違いになっている。 「緑のvol.2」から受けるニュアンスが、先述したハードバップ的要素を強く感じる理由として、テナー・サックス奏者、ハンク・モブレイの参加が大きい。 彼の丸やかな音色、朗々としたメロディアスなフレージングが、否が応でもハードバップのテイストを醸し出し、加えてリズムセクションが、前年のセッションでは初期モダン・ジャズ・カルテットのメンバーだったが、1年後のセッションでは、ベースがポール・チェンバースに、ピアノがホレス・シルヴァーという組み合わせ。 ドラムスのケニー・クラークはそのままだが、残る3人は、まるでハードバップのアイコンといっても良いような面子ゆえ、醸しでる雰囲気もハードバップそのものなのだろう。 とはいえ、すべての演奏が彼らハードバッパーによるものではないのも、ブルーノートならではの選曲の妙を感じる。 「vol.1」で多くを占める1953年6月20日の演奏、つまりビ・バップの香りが濃厚な演奏も3曲収録されており、アルバムの流れにメリハリとアクセントをつけているところも見逃せない。 「vol.1」では、サブーのコンガ入りの演奏を混ぜることによって、単調に感じさせることなく、飽きずに最後まで聴きとおせる選曲となっていた。 その反対に、こちらの「vol.2」のほうでは、J.J.がトロンボーンで切々と訴えかけるようにプレイをする《イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー》や、《タイム・アフター・タイム》を筆頭に、メロディアスなハードバップの香りの漂う中、それだけではなく1年前にクリフォード・ブラウンが参加したビ・バップ的な勢いのある演奏を混ぜることによって、やはりアルバムの流れを単調になることを防いでいる。 イメージ的には「勢いの赤」、「メロディの緑」というイメージが強いが、それだけではない周到なる演奏内容の配分が、この2枚には施されているのだ。 いずれにしても「vol.2」は、「vol.1」に負けず劣らず充実した内容。 メロディアスなジャズや、ハードバップが好きなリスナーは、こちらの「vol.2」から入門するのも悪くないと思う。 |
| (2010/11/23) |
|
|
|
|
All Rights Reserved. |