BYE BYE BLACKBIRD (ECM) |
| - Keith Jarrett |
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Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnette (ds) 1991/10/12 |
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中の下。 もしくは、下の上。 キース、ピーコック、ディジョネット。 この3人だったら、もっといい演奏いくらでも出来るでしょうに。 よって、他の諸作に比べると、このアルバムは、私の中の評価はかなり低い。 マイルス没後、キース・ジャレットはすぐにスタジオに入り、制作の準備をしたというトリビュートアルバム、なのだそうだ。 上記3人のトリオとしては8年ぶりの録音。マイルスゆかりのナンバーと、追悼の念を込めたオリジナルが演奏されている。 もちろん、マイルス云々といった先入観なしに、「スタンダーズ」のアルバムの1枚として聴くことも出来るが、うーん、やっぱり、全体的な演奏の出来、アルバムとしてのクオリティは残念ながら初期のスタンダーズの2枚や、『スティル・ライヴ』には及ばない。 それは、キースの個人的背景や思いがどうであれ、同じこと。我々は出てきた音にしか接することが出来ないのだから。 しかも、他のスタンダーズの素晴らしい作品に接してしまっている者としては、どうしても相対的評価も下がってしまう。そして、皮肉なことに、マイルス追悼曲やタイトル曲のほうが、他の曲よりも冗長で退屈に感じてしまう。 キースの思いは、必ずしも音となって(少なくとも私には)届いていないということだ。 このことからも、『バイ・バイ・ブラックバード』は、個人的なモチベーションが必ずしも音楽に結びつかないという、当たり前な事実を改めて教えてくれる。 そりゃそうだ。素晴らしいモチベーションを持つだけで、良い音楽が出来てしまうほど、音楽は甘くはないのだから。 故人を悼む哀しい気持ちで演奏しても、必ずしもリスナーは泣いてくれるとは限らない。 もちろん泣く人もいるだろう。しかし、そういう人は“音そのもの”ではなく、音の背景にあるストーリーに泣いている可能性が高い。 このアルバムと賢く付き合うコツは、ズバリ、部分聴き。 「キースがマイルスを追悼しているんだ、ちゃんと聴かなあかん。つまんないからって途中でストップさせたらバチが当たるのかもしれない」なんて思いながら、我慢して最後まで付き合う必要はさらさらない。 もし好きな曲をみつけたら、好きな曲を部分聴きをすれば良いのだ。無理してキースの追悼や黙祷や瞑想に付き合う必要はない。 実際私は、《ストレート・ノーチェイサー》に出てくる、いくつかのフレーズが好きなので、私にとっては、同曲中にキースが発したいくつかの光る瞬間を聴くためのアルバムとなっている。 おそらく、タイトル曲や、《フォー・マイルス》は、この先何年も聴かないだろうと思う。 キース・ジャレットというピアニストの演奏を聴きたくて、最初にこのアルバムを“間違えて”買ってしまった入門者の方がいれば、これがキースの最良な部分ではない。これ1枚で諦めずに、他のスタンダーズの諸作にも耳を傾けて欲しい。 |
| (2006/11/22) |
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