WALTZ FOR DEBBY (Venus) |
| - David Hazeltine |
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David Hazeltine (p) George Mraz (b) Billy Drummondo (ds) 1998/12/27 |
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このアルバムを購入した動機は二つ。 私が好きなジョージ・ムラーツがベースだから。 そして、私が生まれてはじめて買ったジャズのアルバムの中で、一番最初に好きになった曲が入っているからだ。 ビル・エヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』が最初に買ったジャズのCD。その中で最初に好きになった曲は「ペリズ・スコープ」。 アルバムの中では、最もノリが良く、メロディが分かりやすく感じたからだと思う。 この曲を他のピアニストが演奏しているバージョンを聴いたことがなかったので興味が湧いたというのが、最大の理由だ。 デヴィッド・ヘイゼルタインの『ワルツ・フォー・デビー』。 2曲目の《ペリズ・スコープ》は、予想以上の好演だった。 特に演奏終盤に挿入されるドラム・ソロが印象的で、ドラム・ソロの合間にテーマの一部のメロディが挿入される箇所など、カッコよくてゾクゾクする。 ビル・エヴァンスの曲を演奏したデヴィッド・ヘイゼルタイン4枚目のリーダー作が本盤だ。 エヴァンスへのリスペクトは感じられるものの、彼のピアノは、必ずしもエヴァンス的ではない。 それがかえって良い結果を生んでいるような気がする。 エヴァンス特有のリズム感覚として、ジャストなタイミングでリズムに乗ることに対しての「はにかみ」や「ためらい」が感じられるが、ヘイゼルタインの場合は、むしろ前へ前へと乗り出して弾いてゆくタイプのピアノだ。 もっとも、そのほうが聴いていて気持ちが良いし、エヴァンスの微妙なタメ具合までをも他の人にコピーされちゃ聴いていても気持ちが悪いかもしれない。あの“ためらい”はエヴァンスだから良いのだ。 エヴァンスの曲はあくまで素材。それぐらいの割り切りで丁度良いのかもしれない。 実際、このアルバムのヘイゼルタインのピアノは、ヘイゼルタイン流のアプローチ。歯切れの良いピアノがサクサクと気持ちよく弾かれている。 全体的にスピード感あふれるピアノ・トリオだと思う。 もちろん、デヴィッド・ヘイゼルタインの歯切れの良いピアノもそうだが、このスピード感に貢献しているのは、なんといってもビリー・ドラモンドのシャープなドラミングだろう。 人によっては、オカズの入れすぎ、ニュアンスの付けすぎ、シンバルのあちらこちらを叩きすぎと感じる人もいるかもしれない。 しかし、私の場合は多彩なドラムの音(特にシンバルの叩く場所によって七色に変化する音色)を堪能できるので、聴いていて楽しいし、時折、シュッ!スッ!と合いの手の入るスピード感のあるハイハットの音もとても気持ちよく感じる。 ジョージ・ムラーツのベース目当てで買ったアルバムだが、このアルバムに限っては、ベースよりもドラムのほうに耳が行ってしまう。 強いアクやクセの無い内容だが、その分気軽に聴けるきわめてオーソドックスなピアノトリオのアルバムだ。 |
| (2003/03/12) |
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