| IN'N OUT (Blue Note) |
| - Joe Henderson |
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Joe Henderson(ts) Kenny Dorham(tp) McCoy Tyner(p) Richard Davis(b) Elvin Jones(ds) 1964/04/10 |
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秀逸なタイポグラフィのジャケットとともに、ハードかつアグレッシヴなヘンダーソンを聴ける1枚だ。 一時期はコルトレーンの後継者と目された彼だが、逆にこのアルバムの演奏を聴けば、コルトレーンとは似て非なる彼の特質を知ることが出来ると思う。 リズムセクションがコルトレーン・カルテットのマッコイ・タイナー(p)に、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。ベースだけはジミー・ギャリソンではなくリチャード・デイヴィスだが、彼もギャリソンと並ぶ重量級ベーシスト。 つまり、バックのリズム陣は限りなくコルトレーン・カルテットに近い陣営。だからこそ、コルトレーンとジョーヘンの違いが浮き彫りになる。 どんなに速いテンポでも、一音一音の輪郭が比較的ハッキリとしたコルトレーンのテナーに対し、ジョーヘンのテナーは、もう少しくすんだ音色で音の輪郭もダークで曇っている。 悪く言えば、モゴモゴ、ホゲホゲしたテナーかもしれないが、この“モゴホゲ”が、ヘンダーソン中毒者にとっては、たまらぬ味わいなのだ。 激しい演奏になっても、リズムへのノリはイーブンで正確なコルトレーンに比べ、ヘンダーソンの場合は直線の時間軸にトグロを巻くように不気味に蠢く。 両者ともハードでアグレッシヴな演奏を得意とするサックス奏者だが、アプローチの発想がかなり異なっていることが分かる。 ダークな凄みをみせるジョーヘンを聴くにはもってこいの演奏が集結したのが、この『イン・アウト』だ。 特に、圧倒的な馬力を誇るリズムセクションをエネルギー源に、力強く中空をさまよいまくるヘンダーソンのプレイが圧巻だ。 ヘンダーソンを可愛がっていた先輩のケニー・ドーハムによるトランペットプレイは、あくまでマイペースなところがイイ味を出し、張り切る後輩を上手に引き立てているところが良い。 特に、ドーハムのオリジナルで味わい深い名曲《ショート・ストーリー》。センチメンタルさを感じさせすぎない師弟コンビによるテーマの合奏は乾いた哀愁をピリリと醸し出している。 |
| (2009/06/09) |
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