AL HAIG TRIO (Diw) |
| - Al Haig |
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Al Haig (p) Bill Crow (b) Lee Abrahams (ds) 1954/03/13 |
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ジャズ・アルバムのレビューを読むということ。 これって、聴くこととは違う別な楽しみがあると思う。
この楽しみを教えてくれたのは、寺島靖国氏のレビューだ。
私がジャズに入門して間もないころは、装丁が魅力的な氏の処女作『辛口ジャズノート』の存在を知り、夢中になって読んだものだ。
ここがレビュー読みの面白いところだが、自分の考えとは正反対だからといって、その人のことを嫌いになったり、その人のレビューを読まなくなるということは無いのだ。
たとえば、私の場合は、岩波洋三氏のレビューがまさにそれで、氏が貶したアルバムやジャズマンほど好みになることが多い。 と、まぁ、レビューアーのクセや好みや傾向が分かってくると“逆読み”も出来るというお話。
一年ぐらい、くまなくジャズ関係の雑誌やアルバムの解説などを読み漁っていると、おおまかなジャズの評論家の好みやクセが分かってくる。 レビューアーの好みや傾向を漠然とでもいいから把握しておくと、巷に溢れる膨大な量のジャズのアルバムの中から、ハズレを引く確率も低くなってくるし、何より、自分が気に入ったアルバムを、さて、あの人はどのような言葉を使って貶して(褒めて)いるのだろうといった興味も湧いてくる。 チャーリー・パーカーが好きだということで通っている人が、ジョン・ゾーンや最近のジャズに対してはどのような感想を持ち、なおかつ未だ自らの“感受性”と“先進性”は衰えていないことを、どう論評に織り交ぜながらさりげなくアピールをしているのかとか、マイルス・フリークで通っている評論家が出したブルーノートの本って、一体どんな内容なのだろうという興味も湧いてくる。 最初は単にアルバム購入のガイドにしかならなかったレビューも、アルバムの数が増えれば増えるほど、そして、ジャズを知れば知るほど、単なるガイドを超えて、自分の感想を付き合わせる鏡としての役割も果たすようになってくるので、ジャズのレビュー読みはやめられない。
そんな私にとって、音楽とは無関係に、ついつい文章を読むことが目的になってしまっている人が、やっぱり寺島靖国氏なのだ。
なにしろ、先ほども触れたとおり、氏の好みは非常にマニアックで、取り上げるアルバムも、専門店でも中々お目にかかれないものも多い。
表現も秀逸だ。
そんな喩えの中で、私が個人的に好きなのは、アル・ヘイグのピアノを「隠花植物」と喩えたこと。
ほかのレビューでは「一徹者」という喩え方もしているが、私の場合は「隠花植物」というたった4文字で、アル・ヘイグというピアニストに興味を持った。彼のリーダー作を聴きいてみたくなった。
ジャズのレビュー読みの楽しみは、このように未聴の音源も、たった一言か二言の言葉で、購買意欲や興味を喚起させることもあるということだ。
アル・ヘイグのアルバムの中でも、“隠花植物度”の高いアルバム。それが『アル・ヘイグ・トリオ』だ。
そして、なによりこのアルバムは、リズムセクションが最高。 もちろん、隠花植物なアル・ヘイグのピアノも素晴らしいし、演奏時間の短い曲ばかりが収められて飽きることがまったくないことも、このアルバムの良いところだが、やはり、ビル・クロウのベースワークの素晴らしさを筆頭に揚げたいアルバムだ。 |
| (2003/02/09) |
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