SONGBOOK (Warner Bros) |
| - Kenny Garrett |
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Kenny Garrett (as) Kenny Kirkland (p) Nat Reeves (b) Jeff "Tain" Watts (ds) 1997/01/07 & 08 |
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盛り上げの巧みさ。 演奏しょっぱなから、ボルテージを一気にアップさせ、聴衆の耳を完全にアルトサックスの音色に引っ張ってしまうだけの力量。 マイルスバンド在籍時より、ケニー・ギャレットは、「引き込む」という実力はお墨つきだった。 とにかく彼は、歯止めがかからないほど、そして、信じられないほど、吹けば吹くほど演奏の熱量が上がってゆくタイプのサックス奏者だ。 たとえば、《ウッドゥン・ステップ》。 テーマは、お世辞にも魅力的な旋律とは言いがたい。 ところが、アドリブにはいるやいなや、あっという間に、この簡素なテーマをよくぞここまで、というほど熱く、とめどめもないアドリブがヒートアップしてゆく。 一転して《シー・ウェイツ・ザ・サン》においては、メロウでムーディな、しかし甘さに流されすぎない語り口でしっとりムードを演出する。 この『ソングブック』は、ギャレットを支えるリズムセクションも強い。 ピアノは早い死が惜しまれる実力者だったケニー・カークランド、 ベースは堅実に太いボトムを構築するナット・リーヴス、 ドラムは、パワフルさが魅力的だが、それ以上に音楽性も高いジェフ・ワッツ。 彼ら3人は、ギャレットが持つ100の力を、120、150に押し上げようと最上級の伴奏を提供することに奮迅している。 ギャレットというアルトサックス奏者の表現レンジの広さを痛感できるアルバムだ。 間違いなく『トリオロジー』とともに、彼の諸作の中では最上位に属する作品だろう。 |
| (2010/02/25) |
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