DADDY PLAYS THE HORN (Bethlehem) |
| - Dexter Gordon |
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Dexter Gordon (ts) Kenny Drew (p) Leroy Vinnegar (b) Larry Marable (ds) 1955年9月 Hollywood,California |
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サクッ! パリッ!としたデクスター・ゴードン。 西海岸で録音すると、こうも感触が違う。 録音は、1955年。 50年代のデクスター・ゴードンの録音は少ない。 麻薬のため刑務所に服役している期間が多くを占めているからだ。実質ほぼ10年。長い。 本盤の録音は、仮釈放中になされた。 いわゆる“不遇期”における録音といえる。 ブルーノートやスティープルチェイスの録音に慣れた耳で聴くと最初は違和感を感じるかもしれないが、それでも、彼特有の泰然自若、悠然とした風格が味わえることには変わりない。 1曲目のタイトル曲は彼のオリジナルだが、このちょっとトボケた曲調から、デックス節とデックス調が全開だ。 くわえて、バックを支える面子も、ケニー・ドリュー、リロイ・ヴィネガー、ローレンス・マラブルからなる一級のリズム陣だ。ドリューは後に、ヨーロッパに渡ったデクスターのバックも頻繁につとめるようになるが、ここでのピアノと、後年の渡欧後のピアノとでは、ずいぶんとニュアンスが違う。 デクスター・ゴードンのテナーは、バラードにおいてこそ本領を発揮すると私は思うのだが、このアルバムでも、《ダーン・ザット・ドリーム》や《ニューヨークの秋》における一音一音をかみ締めるようなバラード表現は秀逸だ。 《ニューヨークの秋》といえば、後年、彼が主役を務めた映画『ラウンド・ミッドナイト』において、「歌詞を忘れたから吹けない」のセリフで有名な曲で、デックスはもとより、ケニー・ドリューの好サポートも光る。 特筆すべきは、後年に見られる彼特有のレイドバック奏法という、いわゆる“後ノリ感”があまり感じられず、ジャストなタイミングでテナーを吹いていることだ。 この“ジャストさ”が後年のプレイとは一線を画するところで、意外や意外、この“パキッ”とした感じが強く、ウエスト・コースト・ジャズに共通する、ブライトなテイストに仕上がっている。 考えてみれば、デックスは、ウエスト・コースト生まれなんだよね。もちろん、彼の音楽をウエスト・コースト・ジャズと括るにはいささか抵抗はあるが、録音の影響か、はたまたリズム陣がウエストコーストの職人によるものだからか、演奏のテイストはまさにウエスト・コーストそのものだ。 |
| (2004/04/22) |
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