TAKE LOVE EASY (Pablo)
- Ella Fitzgerald & Joe Pass

  1. Take Love Easy
  2. Once I Loved
  3. Don't Be That Ways
  4. You're Blase
  5. Lush Life
  6. A Foggy Day
  7. Gee Baby, Ain't I Good to You
  8. You Go to My Head
  9. I Want to Talk About You

Ella Fitzgerald (vo)
Joe Pass (g)

1973年

これはまさに名人芸だ。

エラ・フィッツジェラルドは、本当に全天候型・万能ヴォーカリストなんだなと、しみじみ感じてしまう。

名盤にして彼女の代表作の1枚『エラ・イン・ベルリン』を聴けば、
ノリの良さ、
バラード表現の深さ、
スキャットの巧みさ、
聴き手に「陽」のエネルギーを分け与える明るいパワー、
などなど、
全領域の表現力において“完璧”という言葉を贈っても良いほど、彼女のヴォーカルは、オールレンジにおいて素晴らしいものがある。

このアルバムでのエラはしっとり系。

バラード中心のしんみり&スロー系ナンバーをしっかりと丁寧に歌う。

伴奏はジョー・パスのギター1台のみ。

しかし、これが素晴らしいんだなぁ。

ジョー・パスの心温まる伴奏。
ぴったりとエラの歌唱に寄り添う。

エラの歌に集中して聴けば聴くほど、ジョー・パスのギターの巧みさに耳が行き、ジョー・パスのギターに意識を集中させれば、今度は、エラのヴォーカルがギターと溶け合うように浮かびあがってくる。

しかも、色彩で言えばモノトーンだが、けっしてダークではない。

まるで、互いが陰になり日向になりの過不足なしのベストなコンビネーション。
息もピッタリに、互いを尊重しあい、丁寧に歌を紡いでいる。

地味かもしれないが、滋味溢れる演奏。
ベテランだけに出せる深い味わいだ。

じっと聴き入れば、染みてくる一音一音が、そっくりそのまま心の栄養源。
是非、深夜、一人酒のお供に。
(2008/06/23) 
(加筆 2009/11/22) 


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