ECLYPSO (Enja) |
| - Tommy Flanagan |
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Tommy Flanagan (p) George Mraz (b) Elvin Jones (ds) 1977/02/04 |
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名盤『オーヴァー・シーズ』のバージョンアップ盤とでも言うべき内容だと思う。 選曲が一部一致していること、前作と同じくドラマーがエルヴィン・ジョーンズなことが理由だ。 トミー・フラナガンの溌剌としたピアノは、20年前に吹き込んだ『オーヴァー・シーズ』よりも、はるかにダイナミックだ。 瑞々しいし、スピード感もある。 ダイナミックといえば、エルヴィンのドラムもクリアな録音のせいもあり、より一層繊細さとパワーを実感出来ると思う。 特にブラシの音が、まるで弾力のあるタフな生き物のようにリアルに耳に迫ってくるし、バスドラの「ド・ドッ!!」と強烈にリズムをプッシュする様も迫力だ。 そして、もう一つ見逃せないのがべース。 ベーシストは、このアルバムがトミフラとの初共演だというジョージ・ムラーツ。 個人的に、ジョージ・ムラーツのファンということもあるが、とにかく彼の奏でるベースのサウンドは、音が伸びやかで暖かい。 ノリもゴキゲンだし、ソロ、バッキング問わず、彼の奏でるベースは、とてもよく歌う。 抜群なテクニックの持ち主にもかかわらず、技術や手癖に溺れるところが無いところが素晴らしい。 私の場合、フラナガンのピアノよりもむしろムラーツのベースばかりを耳で追いかけてしまうほどだ。 特に、『オーヴァー・シーズ』のバージョンよりも、勢いといい演奏内容といい、格段にバージョンアップをした《リラクシン・アット・カマリロ》のテーマを聴いてみるといい。 トミフラがかなでるシングルトーンのメロディに対して、まるで鯉の滝登りのように、グイグイと低音旋律でプッシュしてゆくムラーツの脈打つベースが素晴らしい。 私は、このグイグイと旋律を逆行してゆくかのようなベースラインと、ベースの音色でムラーツというベーシストを好きになったほど。 ベテランの三者がそれぞれ、勢いのある演奏を繰り広げている上に、録音のバランスが良いため、ピアノ・トリオにおける三つの楽器の「絡み」と「呼吸」がとてもよく分かる内容となっている。 「音」良し、「演奏」も良し。「曲」も良し。 トミフラのリーダー・アルバムの中では一番かける頻度の高いアルバムだ。 ジャズ入門者にも「これがピアノトリオだ!」と胸を張ってお薦めできる内容。 |
| (2002/05/27) (加筆修正 2010/02/04) |
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