THIS ONE'S FOR BLANTON! (Pablo) |
| - Duke Ellington & Ray Brown |
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Duke Ellington (p) Ray Brown (b) 1972/12/05 |
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ジミー・ブラントンといえば、モダン・ジャズベースの開祖。 伴奏楽器に甘んじていたウッドベースを、メロディアスに“歌わせた”最初のベーシストとして、ジャズ史を飾るビッグネームの一人だ。 彼は、デューク・エリントン楽団に在籍し、輝かしい功績を残したが、わずか23歳の若さで夭折した。 バンマスのエリントンは、よほどブラントンのことを忘れられなかったのか、いまいちどブラントンのベースに合わせてピアノを弾いてみたくなったのか。 1972年12月に録音された本作は、レイ・ブラウンをジミー・ブラントンに見立てたデュオ作品だ。 ピアノとベースの会話。……なんて生易しいものではない。 会話じゃなくて、口喧嘩? いやいや、音と音のぶつかり合いだ。 濁った音でキン!コキン!と鍵盤を打鍵するエリントン。 対するブラウンは、バチン!とアタックの強い音でエリントンに挑みかかる。 「ゴキン!」とエリントンが棒っきれのような和音を弾けば、ブラウンは、ブルン!とベースのボディ全体を振るわせるほどの太い低音を発する。 スリリングなやり取りではあるが、互いが互いのプレイを引き立てあうことも忘れていない。 両者ともに、思う存分音が活躍できるスペースを与え合っている。ぶつかり合いつつも、譲り合いの精神もあるという、さすがは名手同士のやり取りではある。 それにしても、エリントンのピアノの迫力はどうだ! 鍵盤が割れんばかりのタッチの強さ、音圧。 負けじと弦をかきむしり、ベースの胴体を震わすブラウンのプレイも気迫がこもっている。レイ・ブラウンも、その気になれば、かなり荒っぽく、強烈なベースを奏でる男なのだということが分かる。 猛ったブラウンが繰り出すベースの音圧は、『マネージャングル』でのチャールズ・ミンガスにも匹敵する。 “オーケストラ編成ではないエリントン”といえば、『マネー・ジャングル』が有名だが、同アルバムの殺気立った濃い世界が好きならば、この『ジミー・ブラントンに捧ぐ』も、きっとご満足いただける内容だと思う。 |
| (2007/08/28) |
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