PLAYS AND SINGS (Kapp) |
| - Matt Dennis |
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Matt Dennis (p&vo) Mark Barnet (b) Gene Englund (ds) Virginia Maxey (vo) 1973/12/10 |
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粋人である。 通人である。 そして、彼を好む私もあなたも粋人である。 …か、どうかまでは分からないけど。 マット・デニス。 シンガー・ソングライター。 数多くの名曲を残している。 たとえば、このアルバムに収録されているものだけでも、《ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン》、《エンジェル・アイズ》。 さらには《コートにすみれを》に《エヴリシングズ・ハプン・トゥ・ミー》などなど、ジャズ好きにはお馴染みの、いや、ジャズ好きではなくとも、必ずどこかで耳にしているはずの名曲を残している。 しかも、弾き語りの名手でもある。 彼の歌とピアノには、軽妙洒脱な味わいがある。 大人の粋さを感じる。 声が柔らかくて上品なのだ。 力みがまったくない。まるで鼻歌のような軽やかな歌唱。 声を伸ばすときにかける微妙なビブラートも絶品だ。 彼のスタイルは、歌もピアノも、心憎いほどツボを押さえている。 大事なことも、穏やかな声でさらりと要点を抑えて伝えるタイプなのだろう。 彼の代表アルバム『プレイズ・アンド・シングズ』は、自作曲をクラブで弾き語った内容で、なかなか良い雰囲気のアルバムだ。 彼の奥さんが歌で参加している曲もある。 ほほえましくて、良い感じだと言う人も多いが、柔らかい彼の声に比べると、言っちゃ悪いが、夫人の声はちょっと元気が良過ぎるって感じがしないでもない。 “うまい素人”の粋を出ていない。 ま、2曲だけのご愛嬌だから、それほど気にはならないのだが。 楽しく、和気藹々な雰囲気が出ているから、アルバムの中のアクセントとしては丁度よいのかもしれない。 節回しの妙、ちょっとした崩しの妙。あくまでリラックス。 洒落た大人の時間をコーディネートしてくれる彼。 このようなタイプの歌い手、いそうで中々いないものだ。 |
| (2004/03/19) |
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