THE LOU DONALDSON QUARTET/QUINTET/SEXTET (Blue Note)
- Lou Donaldson

  1. Roccus (alternate take)
  2. Roccus
  3. Cheek To Cheek (alternate take)
  4. Lou's Blues (alternate take)
  5. Lou's Blues
  6. Cheek To Cheek
  7. The Thing We Did Last Summer
  8. Sweet Juice
  9. Down Home
  10. The Best Things We Did Last Summer
  11. Sweet Juice
  12. Down Home
  13. The Best Things In Life Are Free
  14. If I Love Again
  15. Caracas
  16. The Stroller
  17. Moe's Bluff
  18. After You've Gone

Lou Donaldson (as) Blue Mitchell (tp) #8-11
Kenny Dorham (tp) #12-15
Horace Silver (p) #1-11
Elmo Hope (p) #12-15
Gene Ramey (b) #1-11
Percy Heath (b) #12-15
Art Taylor (ds) #1-11
Art Blakey (ds) #12-15

1952/06/20 #1-7
1952/11/19 #8-11
1954/08/21 #12-15


爽快バップ。

ソウル&ファンキーなサックス吹きのイメージの強い「ルーおじさん」だが、じつは、ソウル路線に足を踏み入れる前は、生粋のバッパーだったことは、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァーの元、クリフォード・ブラウンとともに熱い演奏を繰り広げた『バードランドの夜』の快演を聴いた方には周知の事実。


 

パーカー直系と称されるアルト奏者は何人もいるが、しかし、ルー・ドナルドソンのアルトは、
ソニー・スティットよりもノリがあり、
ソニー・クリスよりも屈託無く、
ジャッキー・マクリーンよりも濁りの成分が少なく、
フィル・ウッズよりもふうわりと軽やかで、
キャノンボール・アダレイよりもスイート。

まさに、「パーカー直系」という言葉は彼のためにあるといっても過言ではない。

そんな彼の魅力をたっぷりと堪能できるアルバムがこのアルバム『カルテット・クインテット・セクステット』だ。

タイトル通り、編成は、4人、5人、6人と3つのフォーマットに分かれている。

しかし、編成がどう変わろうと、ここで聴けるルーさんの屈託のない、笑顔のようなアルトは、どれもが素晴らしい。

トランペットが、ブルー・ミッチェルかケニー・ドーハム。
ピアノにホレス・シルバーかエルモ・ホープ。
ドラムがアート・テイラーかアート・ブレイキー。

編成によって変わる参加メンバーもカラフルかつ豪華。
ベースは曲によってはジーン・ラメイが参加しているところが渋い。

『バード・ランドの夜』のように熱過ぎず、
『ブルース・ウォーク』ほど哀愁じみてもいない。
ソウル路線のプレイのようなスカスカ感も皆無で、いわば中庸の魅力。

しかし、この中庸っぷりが侮れない。

肩の力が抜けて、メロディアス。がんばり過ぎずに、吹いた内容がそっくりそのままリスナーの腹にポン!と何の抵抗もなく入ってくる。

それでいて、腹八分目の軽快さゆえ、胃もたれもしない。

ときおり引用されるパーカーフレーズも、この音色で吹かれれば、もうすでにこれはルーさんの音。

ゴキゲンで朗らかなハードバップを心ゆくまで堪能できるアルバムだ。
(2007/01/15) 


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